いつも「書けない」って思う。
書けない。いつも思うし、いつものこと過ぎてもはや絶望感はない。ただ、呆然としてしまう。
とはいえ呆然としてる時間がもったいないので、とにかく調べまくる。
こんにちは、こんばんは。ライターのくりたまきです。
ライターと名乗ってるけれど、書くのはほんとにしんどい。書けない。
毎日note書いてるじゃんって思うかもしれないけど、このnoteは30分で書く即興の文章という設定だから書けているだけで、仕事とはちょっと違う。
正しいと思える情報を、正しいと思える順番で、正しいと思える取捨選択で、自信を持って届けるのって、そう簡単じゃないし怖い。
ビビりなんだよ〜!
たいてい、書けない。ときには書くことを放棄してベッドでうずくまるし、ときには無力すぎて泣く。書いててファミレスで涙が出てくるときのミラノ風ドリアの味どんなだと思う? めちゃうまいのこれが。
300円足らずでこのしあわせを提供してるミラノ風ドリア、それに対してわたしはいくらでこの仕事をしてどんだけのしあわせを提供できるんだろうか。
そう思うとさらに泣けるのでミラノ風ドリアは危険。
とかなんとかわたしが弱音を吐いてるあいだに、やってる人はすでに行動してるんですよね。
「嘆く時間があるならやれ」と自分に発破をかけたり、一方では「大丈夫だよ必ず書き終わるよ頑張ろうねえ」と勇気づけたり、無駄に脳内が忙しくなる。
さらに驚くべきことは、年月を重ねても書くのがさほど「速く」ならない。慎重さが増すばかり。
いつもなにかを調べ、考え、調べ、調べ、調べ…どうなってんの?まったく熟練感はないし、速くならない。毎回違う山を登ってる気分。いま習ってる絵付のほうがまだ進歩を感じやすくて、自分の成長が実感できることに驚いている。
かといって同じようなことを書くのは自分が飽きるし、まったく新しいことを書いていくのは調べる体力が必要になる。
わがままな自分に呆れる。
しかし書き終わると「か…書けた…!まだ修正たくさんするけども、ひとまず書けた!不可能が可能になった…!」となる。クララが立った!みたいなもんである。
そして書くつらさを一瞬忘れる。次はもっといい感じにできるはずだと勘違いする。
……という繰り返しだ。
それでも山に登る。まだ見たことのない景色を見たいし、その景色を誰かとわずかでも共有できてしまうことがうれしいから。
と、きれいにまとめたいんだけど、やっぱ書くのはつらい。でもこの苦しみが当たり前で、とことん付き合っていくと決めている。人生には孤独や不安があるけど、その不安と付き合っていくことと同じかもしれない。
あー、今夜も書けないよ。明日のわたしに期待しよう。
さいごまで読んでくださり、ありがとうございます! サポートしてくださったら、おいしいものを食べたり、すてきな道具をお迎えしたりして、それについてnoteを書いたりするかもしれません。