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行き帰りじゃなくて、帰り帰り。

わたしが縁もゆかりもなかった長崎県波佐見町に引っ越したのは、2020年初夏。感染症が世の中を変えてしまったあとで、なかなか帰省ができなかった。

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こんにちは、こんばんは。くりたまきです。

実家のある横浜と、波佐見町。行き来した回数は、片手で数えられる程度だ。ほんとうは「バトンズの学校」のために今年は7月から毎月東京に講義を受けに行くはずだったけれど、感染状況から、そうはいかなかったし。そんなわずかな行き来のなかでも、気づいたことがあった。

楽しく波佐見で過ごして、いろんな人と出会って、横浜と同じく波佐見もわたしの帰る場所のひとつになっていた。

わたしが長崎から東京や横浜に帰ってきたら「おかえり」と言ってくれる人たちがいる。

そしてまた波佐見に戻ると、そこにも「おかえり」と言ってくれる人たちができていた。

「東京はどうやった?」「おつかれさん」「ちゃんと勉強してきたね?」なんて笑ってくれる。なんてありがたいんだろうと思う。


ちょこちょこ聞かれることがある。

「いつまで波佐見にいるの?」

正直な答えは「わからない」だ。

期限を決めているわけでもないし、波佐見での暮らしが好き。でも独身だから今後どうなるかはわからない。好きな人が違う土地に住む人だったら、そこに住むのもいい気がする。新天地での仕事に出会ってしまうかもしれない。ずっと独身でももっと違う地方に住んでみるのもおもしろいかもしれない。父が今より老いてサポートが必要になったらまた選択肢も増えるだろう。

「ふらふらして」と言う人もいるかもしれないけど、個人的にはいつでも選択肢があるっていいなと思ってる。

つまりわたしは、好きだから、波佐見町に住み、好きだから、横浜の実家に戻るのだ。

久しぶりに横浜に帰ってきた、そして明日、波佐見に帰る。行き帰りじゃなくて、帰り帰り。

さっき、絵付の先生から連絡があった。

「うちに成ってる『ぐべ(むべ)』の実な、赤くなってるぞ。ほしいだけでも、早く取らないと、カラスに取られるぞ」

はやく採りにいかなくっちゃ!

30minutes note No.890


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