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切ない気持ちと、トナカイとコアラとクリスマスカード。

悲しいことがあった。最初は怒りだったんだけど、結局は悲しみが残る。わたしはこの人にとって、その程度の人間なんだなあと思った。

こんにちは、こんばんは。くりたまきです。

ぷつんと切れた糸はもう戻りそうにない。明らかな話のすり替え、自衛のためのわたしへの攻撃。積み重なって積み重なって、限界が来てしまった。わたしは心のドアを閉じた。重い音が聴こえた気がした。

ドアを閉じてしまった自分が非情な人間にも思えてくる。でももう、無理なのだ。とわたしの中のわたしが言う。その声には逆らわない。結局これまでと同じことを繰り返して、わたしはまた傷つくだろうから。

という感じで過ごしていることは、noteにもTwitterにも書かないままでいた。ただ、心細かった。それでも、ちゃんと楽しいこと、心地いいことを選んで日々生きている。

毎日はどんな気持ちでいても淀むことなく進んでいって、クリスマスがやってきた。

クリスマスだ。

わたしはSNSで知り合い、今年顔を合わせた中尾泉さんとクリスマスカードを贈りあう約束をしていた。

泉さんは企画に応募していた数人に向けて準備するサンタになるけど、わたしはといえば泉さんひとりのためのサンタ。

せっかくだから、と勝手にプレゼントを考えた。お気に入りの窯元さんへ行く。そこには陶器でできたクリスマスツリーも、どんぐりを持ったリスもあった。

たくさん悩んで、わたしが選んだのは、これ。

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コアラの親子のフラワーベース。何本か挿そうと思えばいけそうではあるものの、一輪挿しくらいの感じだ。クリスマス感はないけど、親子がなんでもなさそうな顔でくっついてるのが、いいなと思った。わたしのことを娘のように見守ってくれてる泉さんへのプレゼントに。そして、わたしのぶんも自分へのクリスマスプレゼントに買った。

ちゃんと、コアラの顔を眺めて選んだ。手仕事だから、ほんのちょっとずつ顔が違うのだ。

泉さんからは、今回のTOP画像の、ふわふわの白いトナカイさんつきのカードと、すてきな便箋でお手紙をもらった。うれしくって、何度も読み返す。手紙って読む回数が多い気がする。

沈んでた心が満たされていく。こんなふうにわたしを大切にしてくれる人を、大切にしていこうと思った。泉さんは名前の通りの人で、彼女の内側には静かに愛情が湧き上がって満ちている。その豊かなやさしさが、染みた。そんな人のサンタになれてよかった。

Twitterでもみんなにメリークリスマスと言って、ちいさなしあわせを配って、わたしのクリスマスは終わった。と思っていた。

今日、12月25日の夜、おうちに帰ってきたらドアポストになにかがあった。配送業者の不在連絡票かしら?と思って手に取ったら、違った。

波佐見でできた新しいお友だちからの、クリスマスカードだった。驚いた。わざわざ、家まで届けにきてくれてたのだ。靴下をぶらさげ、暖炉を眺めるふたりの子どもたちのカード。中にはびっしりメッセージがあった。

泣いてしまった。

こうして書いていて、見られるものを書いてるのに、直接会った人に「note見てます」と言われるとドキッとする。だって、読まれている実感がとても薄いから。

でも、noteを読んでくれて、わたしに会えたよかったと、一緒に過ごした時間が楽しかったと書いてくれて、わざわざクリスマスカードを贈ってくれる人が近くにいるんだ。

よろこびと感謝の気持ちでいっぱいになる。

わたしは、書いてきてよかったなあ。

最近の切なさが、てのひらの上にのった雪みたいにじんわり溶けていく。

なにをしてるんだろうって無力感にさいなまれる日もあって、昨日みたいに満ち足りた気持ちで母のような人とプレゼント交換できる日もあれば、今日みたいに過去のどこか知らないnoteから出会っていた友だちに救われる日だってある。

今日も、noteを読んでくださって、ありがとうございます。こうして、いま読んでくれてるあなたにも、感謝です。

さいごまで読んでくださり、ありがとうございます! サポートしてくださったら、おいしいものを食べたり、すてきな道具をお迎えしたりして、それについてnoteを書いたりするかもしれません。