「CONNECTION展」in 波佐見を訪ねて
波佐見町にある、人気スポット西の原。ギャラリーでの展示を見に行ったら、心が大きくかき混ぜられた。奥底の澱んでいたものが、どこかへ連れ去られていってしまった気がする。清々しさと、よきカオスが胸に残った。
こんにちは、こんばんは。くりたまきです。
モンネポルトギャラリーで、11/1から長崎県出身の作家3人による絵画、彫刻、ジュエリーの展覧会が行われていたので、近所ということもあって(車で3分くらい)行ってきました。
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「CONNECTION」Exhibition in 波佐見
2020.11.1(日) - 22(日)水定休
11:00 - 18:00*最終日は17:00まで
ギャラリートーク 11.7(土) 14:00 〜
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中島秀明 ......1953年諫早市生まれ。愛知県立芸大油画卒
陶山伸一 ......1970年長崎市生まれ。東京芸大大学院彫刻科卒
奥山慎 ......1982年大村市生まれ。東京芸大工芸科卒
広々としたギャラリーに展示されている、3人の作品たち。ちょっと見てみてください。
見ていて、感じたことがありました。
生かされている、いまある偶然性に身を任せること。己の直感を磨くこと。衝動を貫くこと。細やかに突き詰めること。
わたしは焼きものに携わり仕事をしています。とくに波佐見焼は、日常使いの道具。使われることを前提としたものです。
いかに使いやすく、わかりやすく、易しく、万人受けするか。生産性が高いか。気づけば、そういう方向ばかりで物事を考えていたなあと、この日展示を見ていて気づいたのです。
それも大事で、これからも考えていくことなのですが、バランスが悪くなると、ただ「おもしろくない」ことばかり考えてします。
どこに置こうかとか、どうやって身につけようかとか、そんなつまらないことばっかり先に頭に浮かんでしまうという事実。
でも、そうじゃない。ただ、美しいものを、美しいと感じるだけ。それでいいし、かけがえのないことなんだよなあ。
この作品をつくった陶山さんがギャラリーにいらして、お話をしました。これは、空気をイメージして、木を削り出してその上から塗装をしてつくっているそうです。空気の紋様。この人が見ている景色は、きっとわたしとはすごく違うんだろうなあ、と心底思いました。
ひたすら美しいものにふれること。
波佐見町に住みはじめて自然にふれる機会は増えましたが、芸術にふれることは、すくなくなっていました。きっと、感染症予防のために美術館やギャラリーへ行くことを控えている人も多いのではないでしょうか。
日々の暮らしに、「必ずしも必要じゃないけれど、ないと心がやせ細ってしまうもの」を紛れ込ませて、心を大きくかき混ぜて、生きていきたいなあ。
なんて思ったのでした。
まだ11/22までの期間中に、もう一度遊びにいきたいな。
さいごまで読んでくださり、ありがとうございます! サポートしてくださったら、おいしいものを食べたり、すてきな道具をお迎えしたりして、それについてnoteを書いたりするかもしれません。