原稿を書く以外のお仕事もあっちこっちにあるものだから。
取材して、文字起こしして、さて原稿書くぞと思ったときに、やることがどんどんやってきたりする。
こんにちは、こんばんは。くりたまきです。
うつわの商品登録、箱詰め、ラッピングの手配などなど。企画を進めるためのもろもろの交渉や調整もある。そういうものが多くなってしまうときもある。
細切れの時間を使いながら原稿も進めていく。
わたしは、書く以外の仕事が嫌ではない。むしろできることが増えることはいいことだと思っている。
昔、こんなことを言われた。
「あなた、職人タイプに憧れてるの? あなたの場合、一本に絞ってやっていくのは、ちょっと違うと思うわよ。脚本家の坂本裕二さんはさ、十代で『東京ラブストーリー』を書いた。一本に絞ってやっていける人は、もう最初からやってる人」
クラクラした。
「これからの時代は、いろんなことができる人が求められると思うし、あなたもそっちのほうが向いてると思う。書くことはなんにでもつながるんだし。いろんなことを、いつでもゼロからはじめられる柔軟さを持って、なんでも挑戦したらいい」
まさに複数の事業をしている社長さんの言葉だったから、余計にズシリときた。
たしかに、職人や、手に職をつけた人に憧れていた。でもわたし自身は、接客をしたり、写真を撮ったり、文章を書いたり、としっちゃかめっちゃかにやっていた。
なにか「たったひとつ」に熱狂する人がうらやましかった。たとえるなら、水タイプのポケモンなのに炎タイプの技を覚えようとしていたのだ。
書く以外のあっちこっちにある仕事を、雑用だとは一切思わない。どの仕事も、学びがある。ただ、書くことの優先順位は高いので、ちゃんと時間をとりたい。あまりにあっちこっちの仕事が多いと、原稿を書く集中力が途切れてしまう。配分を考えてやっていかないとなあ。
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