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今日は雨でよかった、と言ってくれた人がいて。

インタビューをさせてもらった農家の方が、山を下る用事があるからと、わたしのいる会社まで来てくれた。チェックした原稿を持って。

こんにちは、こんばんは。くりたまきです。

インタビュー、撮影、録音したデータの文字起こし、記事づくり。それらを経て、原稿は編集者と取材させてくれた方のチェックへまわる。

わたしはインタビューをつくるのが好きだ。と、ほぼ日の塾で気づいた。

それまではキャッチコピー!ボディコピー!キャッチコピー!ボディコピー!と、ほとんど広告のことばっかり考えて暮らしていた。

たまにインタビューの仕事をお手伝いすることもあった。新卒採用のホームページ用の若手インタビューとかで。

つまりわたしは、これまでインタビューを書く経験はそんな多かったわけじゃない。まだまだ成長の余地はたっぷりある。それでも記事にまとめるのが難しいし楽しいし、おもしろいと思う。

インタビューは、命の時間をもらうもの。

だから、わたしも準備を徹底的にして仮説を用意しておまけに覚悟もして、挑む。

そのインタビューが、記事になる。

今回も編集者の方の素晴らしい戻しをいただいて、整理しなおして、やっとできあがった。「ここがあなたのクセだよ〜!」と教えてもらうのもありがたくてうれしい。

そして記事ができて、当たり前だけど、取材先にも「こんなふうになりました、どうでしょう?」と許可を取る。

その原稿にいろいろ書き込んで、取材先の農家の方が来てくれた。

専門的な言葉の言い回しを調整したり、農家さんの知識でより端的にまとめたりして、またブラッシュアップ。

「すみません、わざわざ来ていただいて」と恐縮して言うと、にこにことこう返してくれた。

「今日は雨なので、農作業もおやすみですから。今日は雨でよかった。本当、会えてよかったです。記事、とてもいいですね」

わたしも、雨でよかった、と思った。

きっと、雨だってやるべき仕事はあるだろう。そんなふうに言ってくれる気持ちがまた、グッときた。

もっともっと、波佐見町とすてきな町で、いろんな人に話を聞いて、言葉にして残していきたい。

あらためて、そんなことを思ったのでした。インタビューってやっぱおもしろいね!



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