小石原焼を見に行ってきました。
絵付の先生から昨日誘われて、今日は焼きもの遠足に行ってきました。波佐見の山のなかから、小石原の山のなかへ。全然違った焼きものたち! 楽しかった!
こんにちは、こんばんは。くりたまきです。
先生の車で、もうひとりの生徒さんと3人で小石原へ。
小石原焼は、小鹿田焼(おんたやき、と読む)と兄弟のような関係とされる土ものの産地だ。ぽってりして、飛びカンナで模様をつけているのが多い。
道の駅でいろんな窯元さんのうつわを見た。
この細かい模様、これが飛びカンナ。ろくろを回しながら彫刻刀みたいなのを当てると、こんな模様になる。すばやく印象的な模様ができるのだ。
そのなかでも、絵付との相性がよい窯元さんが気になった。この写真のお茶碗、内側の底に絵付がしてある。
かわいい葡萄柄。ほかにも麦やチューリップ、とんぼや百合など、いろんな絵付がしてあった。
どうしても土ものは土自体の表情を活かすために、絵付がなかったり、ごくごくシンプルになりやすい。
けれどここの窯元さんは、土の表情を活かしつつ、呉須(藍色の絵具)での絵付を似合わせていた。
ほっこり感や古風な雰囲気はありつつ、ダサくないセンスのよいデザイン。
まるえい窯さん。電話して行ってみた。
ご夫婦でやっている窯元さんで、奥さまが絵付をされていた。ひと通りなんでも窯仕事をするという彼女は、むかし京都で修行したらしい。呉須も自分で調合しているという。
「どうりで、呉須の色がきれ〜かと思ったた」
わたしの先生が呉須のきれいさを褒める。先生も京都で修行した人だ。もう60年ほど前のことだけれども。
わたしはしっかり吟味して、いくつか買い求めた。っていうか、この窯元さん手間をかけてるのに安い。
聞くと、「なかなか前からの値段を上げられなくて、でも大切に使ってくれればね」と言う。ほしい人は買うので、ぜひほどよく値上げしてほしい。
小石原焼として、飛びカンナなどの技術を取り入れながら、自分なりの絵付をしているとおっしゃっていた。たしかに、こんな風に絵付してある小石原焼の窯元は道の駅で見た限りほかにはなさそうだった。
この窯元さん、なんでも道の駅に置く以外は、ネット販売などはしていないらしい。土ものは特に個体差が出やすいので、ネット販売は大変なのだけれども、ちょっともったいないなと思った。カゴいっぱいに買ってわたしが売り歩きたいくらいだ。
もし小石原に訪れることがあったら、ぜひ立ち寄ってみてください。
お迎えしたうつわたち、またちゃんと写真に撮ってお見せしますね。
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