すっきり気分で旅に出る。

迷って心の空模様が曇ったりどしゃ降りのあと、ふしぎと抜けるような青空が見えてくるあの感じ、なんなんだろう。

昨日までバタバタしていて、今日。
明日からの旅行を前にして、気持ちも仕事もすっきりと片付いた。

まず10:30からの会議で案を持ち寄ったのだけど、「くりたさんが考えてきてくれたこのテーマ、すごくいいと思う」とディレクターのひとが言ってくれた。わたしが言ったキーワードになる言葉を、大きな字でA4のコピー用紙に書いて、アイデアを膨らましてくれる。

いつもお世話になっているひとの役に立てるって、うれしい。このディレクターさんとわたしは、部署が違う。それなのに、まだペーペーのときから（いまもそうだけど）、わたしをじぶんの仕事に呼んでくれた。

「くりたさんさあ、煮詰まったら会社にいないで、映画でも観に行ってきたら？ って、いまの部署じゃそうはいかないかあ」

なん笑いながら、アイデアを考える道筋、その高い視座をわたしに覗かせてくれた。近眼になりがちなわたしにはありがたい話ばかり。デザイン側からの「こういうコピーがほしい」も論理立てて教えてくれた。

なかなか用事があっても捕まらないときもあるくらい多忙だけど、切羽詰まって八つ当たりするとかもない。前にクライアントの都合で、進めていた案件をひっくり返されても、担当のひとの気持ちに寄り添い続けていた。

ものすごく大きな気分転換をさせてくれて、だからわたしは方向転換できたんだ。

そういう、お世話になってるひとの案件で、ちょっとでも役に立てることは、ほんとうにうれしい。まだアイデア段階でも。

そのままお昼抜きで午後には別件のプレゼンへ。無事に終わって、ほっとひと息。

急な案件が一件入ってきてたけど、会社に戻ってごはん食べて、そのキャッチコピーとボディコピーを書き上げて、なんとか上司に提出。たぶん来週いろいろ修正が入ると思うけど、一応上司からはOKが出た。

ほかの大詰めだったチラシの文字校正もできた。

そんな3年目コピーライターの1日でした。

はああ。これで、明日から旅行に行ける。じぶんの気持ちも決まって、すっきり。損得なしに、選択できてよかった。保身に走らず、感覚で決めた。間違ってても、まあなんとかなる。

昨日のあわただしいじぶんに、今日のわたしを聞かせてやりたいよ。お前さんが頑張ってた時間が、今日ちゃんといい感じになってるよ、って。
たぶん、「いま何も言わないで！ 言われても頭に入ってこないから！ それに甘えそうだから！」って聞いてくれないだろうけど。

明日から、すごい旅行になるよ。ほんとうにすごい。どんなことが起きるか、わくわくしちゃう。
天気があんまりかもしれないけど、たくさん写真を撮ってツイートするつもりだから、よかったら見てね。

じゃあ、また明日。