流れに逆らうのをやめたら生きやすくなった。
逆境にあらがうように、執着してガンガン攻めるような生き方を辞めた。それは「わたし」ばかりに焦点を合わせるのを辞めたことでもあるし、なんか「そういうもん」と受け入れたという感じもしてる。
こんにちは、こんばんは。くりたまきです。
たとえば。告白したとする。振られたとする。また告白したとする。振られたとする。という繰り返し、したことあるんですよね、わたしも。個人的な具体例なんですけども。
いまのわたしなら、やらないなあ。
それは相手の心をそう簡単に変えるなんて容易じゃないと知ったからっていうのもある。自分がどうこうしようとしたって、誰かと関わって生きてる以上、個人の舵取りだけじゃ前に進めるなんてできないのだ。
だからこそ、自分のできることに集中できるんだけど。
そして、物事には流れがある。ついてるときがあり、ついてないときもある。天気のように。
どう頑張ってみても前に進めないときは、寝かせてみたり、全然違うことをやってみたり、とにかく変えたほうがいい。なんども同じようにドアを叩き続けても、鍵を手にしてないと開かない。
もしかしたら鍵がなくても誰かが持ってるかもしれないし、扉の向こうに偶然通りがかる人がいるかもしれない。そんな出会いがなかったら、それは「いまじゃない」のではないか。
わたしは、今度、というかもうすぐ車を買う。中古車だ。波佐見町に引っ越してきて、駅のないこの町では不自由で車を買うことにした。免許も9月に取ったばかり。
免許を取ってすぐ会社のメールで「車がほしいです〜!」とみんなに流したら、「うちの会社の車を扱ってくれてる自動車屋さんに電話しといたから、いっといで」と手配してくれた人がいた。
それから少ししてお邪魔してみた。希望を伝える。車のことはさっぱりで車種などにこだわりはないこと、色もなんでもいいこと、細い山道が多いので軽自動車がいいこと、そしてとにかく安いものを探していること。
すると、こう返された。
「ちょうど下取りで車が入ってくることが決まったんですよ。9万キロちょっと走ってる軽自動車で、車検もしたばかりなので2024年まで大丈夫です。まだうちに車が来るのは1週間ちょっと先なんですけど。この車なら安くできます」
ありがたい! とそのままお願いすることになった。一応、車が来てから正式に決めることにして。
その後、連絡をもらって車を見に行った。
黒い軽自動車。あんまり黒色はなあ、とも思った。汚れが目立つし、駐車場で見つけづらい気がする。でも初心者だし絶対数年以内にこすったりするだろうから、あれこれ要望を出して高い車を買う気もないけど、すこしだけ悩む。
色以外は、値段も中古具合も車検も、ぜんぶいい感じだった。
「ちなみに、ほかにこれから入ってくる予定の車とかって、あります?」
念のため、聞いてみた。
「いやあ、ないですね」
そんなに大規模な自動車屋さんではないし、そりゃそうだろう。
「じゃあ、これでお願いします!」
わたしのほんのちょっとのわがままより、タイミングのよさを重視した。わたしが車に好みがはっきりある人間なら違っただろうけど、そんなこと全然ないのだ。こういうスムーズな流れで、わたしのところに来てくれた縁を大事にしようと決めた。
きっと、わたしが車を買うタイミングは「いま」なんだろう。
わたしには超能力みたいに物事の流れは見えないけど、自分の軸や優先順位とのバランスを考えながら、進んでいくようになった。無駄な力がいらないぶん、すごく楽だ。
流れに下手に逆らわない。
もしかしたら、自分の意思を通そうとガンガン扉を叩き続けたら、蝶番が死んで扉が開くかもしれない。101回プロポーズしたら受け入れてもらえるかもしれない。でも、そういう戦い方は、疲れちゃうんだよなと思うのは年齢を重ねてきたからなんだろうか。
さいごまで読んでくださり、ありがとうございます! サポートしてくださったら、おいしいものを食べたり、すてきな道具をお迎えしたりして、それについてnoteを書いたりするかもしれません。