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まだ、からだの中に残る海を思い出してる。

2月21日、平戸へ行った。平戸島の先にある、生月(いきつき)島まで行った。その島の端にある、大バエ灯台まで行った。

そこから見下ろした海が、まだからだの中にある。

こんにちは、こんばんは。くりたまきです。

なんだか不思議な感覚で、すごく美しいものを見た人間とはそうなるものなのかもしれない。

わたしのからだの中には、いろんな美しいものの記憶が残っていて、トリガーもないのに急にまぶたの裏にあらわれる。

その中でも、海っていうのはすごく強いものかもしれない。

湘南をはじめとする鎌倉の海は、数えきれないほど家族や友だちと遊びに行った。濁ってたり海の家がにぎわいすぎてたりしたけど、なんだかハッとするほど美しい色の日も稀にある。ずっと見てきた海だ。

はじめてひとり旅をした小豆島の海。寒霞渓から見下ろした瀬戸内海の美しさと風の強さ、雲の近さが、胸に風穴をあけた。また寒霞渓に登りたい。展望所に立ったときの「生きてる感」は半端なかった。

ハワイの海は、なんだかもう別世界だった。緯度経度気温湿度、なにがどうなったらこんなにも日本と違うのだろうかとびっくりした。陽気になる理由がわかるし、芸能人がお正月に行きたがる理由もわかった気がした。

海。

どの海も、瞳の中に、胸の奥に、皮膚の表皮の下に、まだ宿っている気がする。

思い出すたびに「なんだか生きててよかったなあ」と安易な感想を抱いて、また訪れよう、と決める。またきっと。

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