助手席に、運転免許のない自分を乗せて。
ずっとデスクにいると脳内火山が噴火しそうになる。どんなに楽しくことばを編んでいても、逆に写真の加工に迷っても、座り続けていれば噴火。外へ出なければならないのだ、人間は。
こんにちは、こんばんは。くりたまきです。
ということで、おでかけした。仕事で必要な外出である。社用車に乗り込み、陶郷・中尾山まで。運転しながら、とてもうれしくなってきた。
わたしはドキドキしたり指先を冷やしたり脇汗かいたりせずに、運転できている。なんなら、デスクを離れて運転するの気分がいいくらい。
去年の9月1日に免許を取ってからできるだけ運転する機会をつくって、町内ならさほど困らず移動できるようになってきた。(まだまだバックの駐車は苦手だけど)
エンジンをかけるのでさえビビっていたんだよなあ、と不思議な気分になる。人はいくつになっても成長できるのだ。
免許を取る前のわたしからしたら、いまのわたしはすごい人だと思う。
妄想で、去年の自動車学校に通いはじめたころのわたしを助手席に乗せてみた。
「ちゃんとまっすぐ走ってる!」「ひとりで運転してる!」「右左折できてる!」「速度40km以上出せてる!」「バックで駐車もできてる!」「細い道も走れてる!」「車間距離もちょうどいい!」「徒歩じゃ出かけられないとこにサッと行けてる!」
惜しみない賛辞と拍手が聞こえてくる。妄想だけど。
わたし、すごすぎるんじゃ…??
免許を持ち日々運転する自分を褒めたら、こころがぐっと満たされた。
ときどき、前の自分にできてたこと、できてなかったことを考える。そして成長に気づく。
大人になってからだけでも振り返れば、国内外へひとり旅をしてみたし、怖かった親知らずの抜歯も乗り越えたし、謎だらけの方言だってリスニングできるようになってきたし。
いつも隣に、ちいさな自分にいてもらうというのは、いいものだなあ、と思った。
ちいさなわたしは、まぶしそうにこっちを見ている。
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