閑話休題:集団論と期の間のズレ_心理学と日向坂46 

今回は少々文体や表現を変えて。趣味全開ですが引かないでください。

以前(勝手に)お伝えしたように、日向坂46というアイドルグループの魅力にどっぷり囚われている今日この頃、追いかけられるコンテンツは追いかけて日々活力を頂いています。

冠番組である「日向坂で会いましょう」。これが毎週面白いのです。

(noteにも彼女たちやこの番組に関する沢山の投稿がありますね。各々方の記事、いつも楽しく拝見させて頂いております。)



富田氏から始まるズレの露見

さて、先々週(7/16)放送回である【茉莉式天才相関図を作ろう!】
内容はいたってシンプルで、4期生も含めたグループ内の関係性のあぶりだし。
各メンバーのトーク力もあって、ファンの需要にこれでもかと応えるいい回でした。
(特に佐々木久美さん。欠席だったことが相まって若林さん成分をかなり感じました。観察眼と勘が鋭すぎますね。)

この回、界隈を賑わせたとあるエピソードトークが繰り出されます。
富田鈴花さんの「人間があまり得意ではない」発言です。
2期生の富田さん、彼女のことを尊敬している後輩メンバー(4期生)からのプライベートのお誘いをやんわり断ったことが暴露されます。他の2期生や3期生と4期生との仲良しエピソードが披露されていた故に際立ってしまった感は否めません。
これに関しては様々意見がありそうだと思っていましたが、案の定先日行われたSHOWROOMでもこの件に関して話しておられたようですね。

これをきっかけに、多くの方が富田さんのパーソナルな部分の魅力に再び注目していることでしょう。
例えば、「実は人見知り」だから今回のエピソードが生まれた、とか、「根が真面目」だからしっかりSHOWROOMでも触れていてさすがだ、とか。

言わずもがな彼女は素敵な人です。僕もこの件で改めてそう思いました。
が、正直なことを言うと、ある程度メンバーの側の部分を理解した今、自分の興味は「日向坂46という集団」の状態にあります。
それもあってか、こういったことが起こると近頃の「1~3期と4期のズレ」に関心が及んでしまうのです(きっと同じようなことに着目しておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか)。
「なんかハマっていないな、どう関わっていくんだろうな」と思う組み合わせが容易に想像できてしまう、とでも言いましょうか。特に1・2期⇔4期で。
今回の件は、そんなファン目線からの「先輩メンバーと後輩メンバーのなんだかよくわからないズレ」を浮き彫りにしたと思います。


集団観

大学時代に心理学を専修していた自分は、これを「集団の状態」から解釈してみました。
発達心理学という分野では、学童期から青年期の間のグループ観を「ギャンググループ」「チャムグループ」「ピアグループ」としています。
それぞれ簡単にお伝えします。

「ギャンググループ」
小~中の男子によくみられる凝集性の高い軍団。肩パンや先生へのいたずら等で仲間と認めてみたりする。独自のルールもあったりなかったり。
「チャムグループ」
小~中の女子によくみられる同質性の高い軍団。おそろいの〇〇に異常にこだわり、それを忌避する者には割と容赦なく接する。
「ピアグループ」
高校以降にできていく互いを認め高め合う軍団。立場や役職などが自然とそうさせる。内部の性別や年齢は様々で、細かなしきたりなどもない。
※最終的にピアグループに移行するとされています

あくまで主観です(本来はしっかり尺度で測定しないといけません)が、今の日向坂46には1・2期生という偉大すぎる「ピアグループ」が、あるいはそれすらを超越した強力な個人が存在しています。
ついこの間までそれを応援する側だった4期生は、まだまだそこに到達できる精神性や経験を持ち合わせていない。けれども、応援してきたがゆえに早くその一員にならなければ、と焦燥しているのです。
実際4期生は「早く先輩に追いつきたい」と方々で語っていますが、前後も読み解くとその感情の中心は総じて焦りなように感じます。
細かく言うと、おそらく年長組と年少組とではその言葉の裏にある気持ちに違いがありそうな気もしますが。

勿論、今も3→2→1の構図で「先輩に追いつきたい」と語ってはいますが、それはリスペクトと初心(=偶像:ハッピーオーラ)忘るべからず精神からでしょう。
特に3期生が分かりやすく先輩たちと公私ともに一緒にいることが増えたことで今ではすっかり一員になった実績があるので、大事なことはとにかく共に過ごすことなのかなと思います。
(そんな3期生は経験を活かしてファンにはっきりと届くほどに4期生と積極的に関わっているようですし、素敵ですね。)


接点のポイントは「遊び」と「仕事」?

前節のことは恐らく当人たちが一番感じていて、3期生の時と同じように何とかしたいと考え、ある程度行動しているはずです。
ただ、3期生加入当時と今とではグループ状態が大きく異なっています。
当時は一段階グループを昇華させた東京ドーム公演への道も途中であり、その意味で当時はまだピアグループになりたてでした。
今はそういったヤマ場も数多と超え、集団としてある種成熟しきっていると言えます。自分に置き換えてみると、そんな中で確かに新入りは動きづらいし、先輩たちもなんとなく遠慮してしまうのも頷けます。

つまり以前と同じではダメ。今のそれぞれの状態に合った関わり方が必要。だけど答えが見つかっていない。といった具合でしょうか。

ただ、当回の放送後の諸々を見聞きし、(勝手に)光明を見つけました。それは「仕事」を介してのアプローチです。
富田さんも、山下葉留花さんと仕事の話をしたと嬉しそうに語っていましたし、富田さんと同じく人見知りで有名な加藤史帆さんも徐々に渡辺莉奈さんと交流が深まっているとブログにて発信しています。

人見知りを自称するこの2人は、同時にかなりのストイックとしても有名です。
そういったメンバーほど、仲間だからこそ「遊び」と感じることを共有するよりも、まずは「仕事」を共有する方が無意識にその人自身を受け入れやすかったりするかもしれません(ブログには当然記載がありませんが、渡辺さんもそのあたりの人間関係センサーが鋭そうなので相談メインで話しかけにいったのかも)。

実際、人見知りと自他から評されても、お二方とも外番組等では誰よりも結果をもぎ取っています。
仕事を仲介することで、彼女たち自身の素敵な人となりがより伝わりやすいタイプであることや、一緒に仕事をする方々とはすぐにいい関係性を築きやすいことの証明と言えるのではないでしょうか。

※もちろんメンバー内には逆の感覚の方もいるでしょうし、そういった人を否定する意図は全くありません。言わずもがな他のメンバーがストイックでないと言うつもりも毛頭ありません。

良いグループです

つまるところ、「日向坂46という集団」に自分が感じたズレの正体は
「先輩が偉大すぎてどうしたら仲良くなれるか分からない、少しでも同じ体験を共有するために陶芸教室にでも誘って遊んでみようかな…」
と勇気を出しつつある可能性に満ち溢れたフレッシュな後輩たちと、
「仲良くしたいのは山々だけど、君たちはもう仲間だから私は一緒に仕事したり夢を叶える過程でそうなりたいんだよ、ごめんね順序があるの…」
と心の中で叫んでいるけども番組ではあえて面白おかしく表現する頼れる先輩たち
がお互いにモジモジしていることだったという結論に出来そうです。
なんて愛らしいグループなのでしょう。

巷では4期生だけの〇〇(あゆみやzeppツアーなど)がしばしば話題に上りますが、個人的には一刻も早くグループ全体でツアーに出発して欲しいですね。うまくいけばかなりグループの様子が変わるような気がしています。
メンバーたちにとって楽しいツアーになりますように。あとは無事に終わりますように。切に願います。

ちなみに推しはあやちぇりです。

追記

石塚さんが8/13のブログでまさに仕事からのアプローチを明記されましたね。一人でニヤリとしました。これでいいのだ、と。
なんせ彼女たちの絆とはそこにいることですから。支え合っていく姿を引き続き勝手に楽しんでいきます。


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