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閑話休題:2023年の日向坂ライブを総決算しましょうや~

はしがき


「日向坂の現地ライブ…楽しすぎる!」

陳腐ながらも脈打つ感情を"4回目のひな誕祭"で経験し、「ライブは配信でええやろ」精神ではすっかり無くなった私。

周回遅れ疑惑のあるそんな人間が、配信視聴した"現地観覧できていたかもしれないライブ"である『Happy Train Tour 2023追加公演』の所感を綴りつつ、2023年の日向坂46のライブを展望含め素人意見かつ超主観で総括したものになります。

結局備忘録の成分が大半ですが、懲りずにお付き合いいただければ幸いです。



『Happy Train Tour 2023追加公演』感想


▶落選続きで落ち込んで、新参者で盛り上がった公演前

2023年、幸いなことに都合のつく日程のライブは全て現地観覧を続けられていました。

しかしHappy Train Tour 2023 追加公演はそう簡単にいかず。

繁忙期のスケジュールに奇跡的に空きを作れることを随分前から承知していたのですが、厳正な抽選の結果最後までチケットがご用意されませんでした…。

初めて「現地観覧できたのに…」のモチベーションで配信ライブを視聴することを余儀なくされたのです。

落選し続けたこと、日向坂のライブを見るまでに1ミリでもそんな負のモチベーションを抱いてしまったことにちょっと落ち込みました。

が、私も大の大人ですから、「よくよく考えれば落選してるのに観れることを感謝せなあかんわ、ありがとうございます。」と、いずこにいらっしゃるお偉い様方に頭を下げつつすぐに切り替えて公演日を待つことに。

その後とんでもないパワーの配信ライブであった新参者を視聴。
尚更落ち込んだことなど忘れさせてくれた上に、「新参者を経た四期生と、刺激を受けたであろう先輩達の姿を見たい!」と追加公演配信視聴への期待が俄然高められたのでありました。

※語弊の無いように断っておきますが、配信ライブの形式を下げる意図は一切ありません。


この期間に、日向坂のライブやライブ形式等に関して考えたことを、次章(2023年の日向坂46のライブ総括)にて書き留めています。よければお目通しください。


▶12/9の所感

新参者を経て"日向坂に成った自信と自覚"を獲得し顔つきから何まで一段と逞しくなった四期生と、そんな後輩に刺激を受けて更に輝こうとする先輩達の期待以上の姿から、終始"ライブを楽しむ日向坂46"の魅力を分からされ続けた一日でした。

最大のハイライトは潮紗理菜さんの卒業セレモニー。本当に素晴らしかった。

新参者である私には推し量ることすら許されない空間だった気がしますが、メンバーの泣き笑いと「ありがとう」から、きっと彼女を中心としたやさしさの輪が日向坂46の魅力の核を強く大きくしたんだろうなあと。

おそらく周りは後押ししてくれている中、ギリギリまで悩んでいた丹生ちゃんを「最後に一目見ておきたい」で登壇まで導いたことにも、偉大な彼女の轍が見て取れました。本当にすごい人ですね。

(12/10追記)
最高のブログでこのことが明言されました。まさにやさしい関係。
丹生ちゃんありがとう。いつでも、いつまでも待っています。

そんな存在の潮さんがグループから去ることが哀しくて仕方ありませんが、山下さんをはじめ、彼女が遺してくれた"やさしさ"を継承するであろうメンバーがいることも直接再認でき、同時に救われた気分でもあります。

私が人生で一番泣いた左膝を負傷してしまってライブリハーサルに参加できなかった日の夜、潮紗理菜さんがお電話をくださいました。
リハーサルで疲れている中、原稿用紙何十枚になるか分からないほどのたくさんのお言葉をかけてくださいました。
(中略)
潮さんの優しさ、温もり、謙虚さ、、少しでも似たような魅力を身につけられますように。 
ずっと忘れることなく、前向いて頑張っていきます!

はるはる日記🌱-18日目-より

潮紗理菜さんの心がこれからも日向坂46に在り続けますように。
何よりも、潮紗理菜さんがいつまでも幸せで在り続けられますように。

今日までアイドルとして歩んでくれて、ありがとう。
最後まで日向坂の背中を押してくれて、ありがとう。

そして、あの子の事も絶対に忘れません。
四期生は12人、日向坂は31人でこの日を迎えたと思います。

これ以上に他の事を語ると無粋かつ野暮になりますね。取りまとめながら浮かんできた楽曲を最後に添え、12/9の所感を終わりにします。


▶12/10の所感

ずっとずっと、私の知っている日向坂46は走り続けています。

そして昨日の潮さんからの最後の一押し。

今日はその結果が何なのか明らかになるだろうし、それはリスタート(やり直し)ではなくレジューム(これまでの過程を踏まえたもの)であって欲しい。

こちらが公演前、言葉足らず過ぎますが「そうであればいいな」の祈りを込めた投稿です。

やはり、と言うべきでしょう。彼女たちはものの見事に祈りに応えてくれました。

前半はどこか前日の空気感を持ち込んでしまっているな、哀しさや寂しさをどう清算するのかな、と思って見ていましたが、『期待していない自分』から畳みかけるように日向坂46のレジュームを浴びせられました。

「今の日向坂46を好きになって欲しい」
「今の日向坂46で再び東京ドームをめざす」

それぞれ藤嶌さんと佐々木久美さんからの発言ですが、こうして期や立場に関係なく全員が「今の日向坂」を公にして担えるようになったことが嬉しくてたまりませんでした。

「今の日向坂」をもたらした日向坂に憧れる四期生が見守る中で、「今の日向坂」を追随して現出させるべく先輩たちが披露した『期待していない自分』や『青春の馬』。

四期生の魂である『見たことない魔物』からの流れ、「正直迷いを抱えていた」というメンバーの覚悟、こちら側の心情…

様々な事象から紡ぎ出した奇跡のような2曲は、きっと二度と同じ温度感で見ることができないでしょう。公演中からそれを察し、本当に心が揺さぶられました。

そんな2曲を含めた今日の公演は、2023年の日向坂46が歩みを進める中で掴んできた希望を詰め込んだ終点であり、この希望こそが2024年の日向坂46の始点(支点)になることは間違いないでょう。

それゆえ、願うばかりです。

5回目のひな誕祭までの期間、どうかこの希望の熱が保たれますように。
5回目のひな誕祭以降、約束の卵に向かって日向坂46が勇往邁進できますように。

「今の日向坂46」のこの先の歩みに幸多からんことを。

以上で12/10の所感を終わりにします。


2023年の日向坂46のライブ総括


▶日向坂は"現前さ"で場を制圧する

はしがきの通り、4回目のひな誕祭で初現地観覧を経験し、お恥ずかしながら超遅れ巻きに気付いたことがあります。

・・・日向坂46の現地ライブ、楽しすぎる!

普段は画面と番組という二重のフィルター越しに見ている彼女たちが、眼前でその時々の生きた感情を携えつつ、あちこちで楽しみながら自己表現しているのですから。しまいにはメンバー同士の交流も観れる始末。

楽しすぎる!をもたらす主要素とも言うべきこの"現前さ"には本当に圧倒されましたし、これからも圧倒され続ける予定です。

併せて大阪公演に連れて行った同行者のいらぬ続報も。
以降彼のペースで日向坂に関心を向けてくれていて、Kアリーナも一緒に参加しようとしてくれたのです(私が落選続きで叶わずでしたが)。消費に積極的でない人なので少々驚きました。
彼の感想を思い返すと、このことにも間違いなく現前さが起因しています。

という具合で、少なくとも私と同行者は"現前さ"がてんこ盛りの楽しすぎるライブ空間に制圧された2023年でした。

▶"現前さ"の一考察

"現前さ"がてんこ盛りのライブ空間に制圧された経験を経て、新参者および追加公演の配信ライブを視聴することになった訳ですが、個人的には現地ライブに引けを取らない(というより別種の)現前さをキャッチすることができました。

全4公演(新参者×2、追加公演×2)、メンバーのライブへ懸ける意志がいつも以上に力強くて、画面越しでも情緒への訴えかけが凄まじかったです。

特に新参者。配信視聴したライブで紛れもないトップオブトップです。あそこまで威力があるとは…。

現地ライブを味わってしまったら最後、配信ライブで現前さは享受しきれず、どうしても物理的・心理的な遠さを心象に抱いてしまうだろうと甘い考えを持ったこと、ここへ正直に白状したうえで陳謝いたします。


と供給される"現前さ"を語ってきたものの、非常にふわふわした状態なので、私なりに以下の2要素に定義してみました。

  • 対個人(ファンサービス、メンバーとの距離感…)

  • 対空間(ステージング、パフォーマンス…)

不十分ではあるでしょうが見当外れではないはずです。多分…。

この2要素を"観客側がどのくらいの比重で受容するか"も重要だと考えます。
演者側からの供給が「対個人:対空間=5:5」だとしても、例えばそれぞれが「2:8」と「8:2」の受容の比になっている2人の受け手がいるとすると、両者の見方や感じ方、満足度が変わるはずですから。

この観点から、自分の中で"対個人要素の供給は0"と定義できさえすれば、配信ライブは対集団要素をノイズなく味わえる形式と言えるでしょう。

全4公演(新参者×2、追加公演×2)、メンバーのライブへ懸ける意志がいつも以上に力強くて、画面越しでも情緒への訴えかけが凄まじかったです。

今の私は対空間要素の享受に重きを置いているので、上記のことも、そんな特性を持つ配信ライブだからこそ一層濁りなく伝わってきたのかも知れません。

それでも「ここではあのメンバー/パフォーマンスを観たい…!」はどうしてもありましたけどね…。致し方なし…。


などと思考を遊ばせている最中に、ふと「じゃあ日向坂の現地ライブ、2要素の供給バランスはどうなっているんだろう」と気になったので、ぼんやりと考えてみました。

当然公演回によりますが、個人的にはおおよそのライブが対個人要素に比重を置く構成な気がしています。

よく語られる日向坂のライブの大きな魅力のひとつ、「ファンの近くへ行く」に関しても対個人要素に割り振られるでしょうし、これも大きく外してはいないはずです。多分…。

ただ、そうした対個人要素はどうしても座席のギャンブル成分や会場都合によって、各々への供給量が変動してしまう宿命から逃れられないので、これ以上その比重を増やす(比重が大きいライブだと周知する)と、"一度に引き込むファンの数"はどうしても頭打ちの方向に進むことになるのかなと。

であれば、供給量が比較的安定する対空間要素にもう少し比重を振りつつ、そちらを重視するような層も今以上にファンやリピーターにできるようなライブ構成も思案・実施できる状態が好ましいですかね(素人目の極みですが)。

となると、

  • 対空間要素を重視している人をリピーターにする

  • 対個人要素に寄っている人を対空間要素へ傾けさせる

これらの力をさらに増長することも、「ライブで最強になる」の解のひとつかも知れません(相変わらず到達できない無形の目標大好きおじさんです)。

そうして対空間要素の比重を高めて満足させられると、表現者としてはきっと理想的でしょう。
一方、アイドルのライブは対個人要素もあってこそ(きっと多くの日向坂ファンにとってもそこが魅力と感じているはず)なので、バランスの舵取りが超絶難しいですね。

色々な条件を踏まえライブをどう進化・発展させていくのか、そもそもライブに来てもらうための施策等に関しては、引き続きメンバー・スタッフ・ファンそれぞれの目線から建設的な議論や実践がなされていくでしょう。

あとがきにも記載していますが、(少なくとも私の見える範囲では)今はこれが非常にポジティブないい流れで行われているように感じていて、「なるほどなぁ、ええぞ~もっとやれやれ~」と心の中で支持させてもらっています。

「ライブで最強になる」をめざす過程は、それが繰り返されながら日向坂46がもっともっと広く深く愛される集団になるものであるように祈ります。

皆様は"現前さ"について、是非含めいかがお考えですか?
よければ私宛のお歳暮と思ってお聞かせください。

(12/9追記)
すみません。色々御託を並べましたが"ライブを楽しむ日向坂46"が一番の現前さであり魅力です。そこには配信形式も何もかも関係ありませんでした。ライブの日向坂46、最高で最強。

▶自分も"現前さ"でお返しを

  • 非再現性→同じライブは二度とない

  • 空間・場の共有→メンバー/ファンと盛り上がる

など、他にも"ライブの魅力"となる要素は沢山ありますが、私なりに定義した"現前さ"を通じ、2023年の日向坂46のライブの総括をここまで論じてきました。

同時に、"現前さ"は享受するだけではいけないと改めて痛感しました。返してナンボなんです。

だって、メンバーが現前さを全開にして客席近くに来てくれたり、客席に対してファンサービスをしてくれるのは、「楽しませよう!」だけじゃなく、きっと「元気や勇気をちょうだい!!!」という可愛いおねだりでもあるのですから。

直近では新参者の後の四期生のブログ、勿論それ以外の沢山のブログやメッセージを見ていて、この可愛いおねだりへの認識と"お返し"の重要性が私の中でますます高まっています。

それ以上の熱い気持ちで私たちに沢山の声援をくださったおひさまの皆さんにも本当にいっぱいのありがとうを伝えたいです。
おひさまの皆さんが、ずっと諦めず四期生を応援してくれていたから、私たちは絶対に大丈夫と思えました。イヤモニ越しに聴こえる皆さんのコールが大好きでした。
(中略)
こんなに声を出して私たちのことを応援してくださる方々がいるんだと嬉しい気持ちでいっぱいでした

代表して清水さんのブログから一部引用


「ファンの皆様からの〇〇に元気や勇気をもらっています!」に類するアイドルの発言、日向坂を応援するまでは正直営業トークと思っていました(最低)。

しかし、「ああ、本心から言っているんだこの子たちは。」と、日向坂(けやき坂)のコンテキストを介し初めてアイドルのそれを理解した私。

彼女たちが欲しているならば、普段のお返しをしないわけにはいきません。

また、観客の"現前さ"を含めた総合演出を完成させることも、演者側からすれば「ライブの魅力」に他ならないはずです。


"目の前にきたメンバーのメンバーカラーを灯す"
"その楽曲に望まれているコールをする"
"その楽曲に望まれているサイリウムカラーを灯す"

だからこそ、こういった私に出来る最大限の"現前さ"でお返しをし、(周りの迷惑にならないよう)ライブの魅力の醸成へ寄与したり、気持ちを伝えていきたい所存です。

2年目は勇気を出して自分軸を脱し、少しずつ「彼女たちのためになること」も増やせるよう”変化”していきたいなと思います。

こちらより

かつてした弱々しい決意表明に恥じないように。

※本節は全て私個人の話です。他者に強要する意図は一切ございません。

あとがき

他にも色々まとめていたものの、流石に総決算としても長くなりそうだったのでこの辺りで。

特に新参者期間が進むにつれて、「こんなに素晴らしい日向坂46というグループをもっと知って欲しい、もっと広げたい」というポジティブな方向へ、ファンやチーム日向坂の矢印が一斉に向いていったように感じています。

もうそこには紅白落選前後のどんよりしていた雰囲気は一切なくて。

怪しくなった雲行きを四期生の"一体感"による新風が常に正面から吹き飛ばし、それに呼応して先輩たちも"ハッピーオーラ"で輝いて、31人で2023年もファンを照らし続けてくれた日向坂46。

2024年、彼女たちの光が届くひなたがもっともっと広がることへの願望と、それが約束の卵を照らす確信を胸に抱きつつ筆を置きたいと思います。

ということで、2023年の日向坂ライブ、総決算しましょうや~でした。
ではまた次の機会で。


追伸
最後になりましたが、皆様、本年は大変お世話になりました。
来年も何卒よろしくお願いいたします。
良いお年を。すっかり冷え込んできましたので、体調にはご留意下さい。


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