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閑話休題:日向坂46にお金を落とすようになり1年経った話

はしがき

本稿はつい1年前まで「アイドルにお金を使うなんて…」と考えていた私が、日向坂にどっぷりハマり、とうとうお金を落とすことになってからの回顧録です。

前回の日向坂関連の記事にも記載の通り、しっかり応援するようになってから1年の節目でした。

そちらでは四期生を通してこの1年を振り返ったのですが、本稿はそれと並行して自分軸の振り返りとして脱稿しておりました。なぜか無駄に時間がかかってしまいましたが。
どこかのだれかの推し活に寄り添うことができれば幸いです。

CDとグッズ

私は元来経験にお金を使いたい派の人間であり、この点においてアイドル産業とは相性の悪い顧客と言わざるを得ません。
ライブ等の体験に出費するのは理解できたのですが、その他の多くは自分にとって忌憚なく言えば後に無駄になるモノと認識していました。

特に謎だったのが、
①同じ曲が収録されているCDを複数買うこと
②グッズを買うこと

です。

結果的にこの1年で2つとも経験しました。

サブスクのあるこの時代に、と特に理解に苦しんでいたのが①なのですが、CD=握手券だと知り納得できました。
ただ、個人としての購入のきっかけはミニライブと特典映像。これが無ければ同収録内容物の複数形態の購入なんて未だ理解できなかったと思います。
それらを見る経験にお値段以上の価値を見いだせるくらいには日向坂の事が好きになったので、以来全形態購入を続けています。

②は自分にとって、観光地で記念に何かを買う感覚に近いかもしれません。それゆえ利用するために買っている感覚があまりないので、無駄に出費しているという後悔もなく楽しめています。

ちなみに、前回参加したツアーin大阪では移動費がかなり浮いたので、その分生写真を初めて購入してみました。
同行者とワイワイ言いながら開封する経験も良かったですし、推しのアップ(どうやらヨリというらしい)を手に入れることができてホクホクでした。

CDとグッズに関して、唯一困っていることが置き場所です。増えていく一方なのでどうしたら良いのか思案中です…。

トークアプリとファンクラブ

日向坂を応援するようになり、一番最初に課金したのがトークアプリでした。最初のメンバーは齊藤京子さん。ちなみに今も継続購読していて、アプリ内では一番の古株です。

当時はまだ前職時代。何に興味があるわけでもなく、ただただ毎日真夜中まで仕事をして精魂尽き果てていた自分に、急に届くようになった癒しの通知は紛れもなく救いでした。

そこからあれよあれよと購読人数が増え、今でも毎日毎時間楽しませてもらっています。

その後転職が決定しライブに参加できる生活環境になったので、”4回目のひな誕祭”FC先行申し込み開始のタイミングでファンクラブに加入しました。

初ライブかつ初横浜をこれでもかと満喫し、ますます深みへと突き進んでいくこととなります。

かつての自分が今の自分を見たら、きっと「不特定多数に送っているだけのメッセージの何が良いんや」とか、「ライブの先行申込のためだけにファンクラブとかアホか」なんて思うでしょうね。

コラボ・タイアップ

この1年、アイドルを理由に特定の時期に特定のお店に通うという初めての経験をしました。ちなみに一番くじを引いたのも初めてでした。
その節はLAWSON、CoCo壱番屋のご両名にはお世話になりました。

小心者なので、なんだかそれ目的で通っていると思われたくなくて、店舗をローテーションしていたのが懐かしいです。きっと今後も同じようにすると思いますが…。

ココイチでは「ちょいトピを…」と発言して注文することも、「コースターください」と言うのもかなり勇気がいりました。
そんな状況に耐えかね、そさくさとカレーを浚え退店しようとしたら、お持ち帰りでコースターをもらっているファンの方と鉢合わせて恥ずかしさが倍増したのも記憶に新しいです。

そしてコンビニ。あまりにも普段使いするので、一番くじは20分かけて市を跨ぎ引きに行きましたし、ウエハースは市内のドがつく田舎まで買いにいきました(単純に近場に無かったのもありますが)。

ということでご覧の通り、”世間と繋がっているところでの推し活文化”に慣れるまではまだまだ時間がかかりそうです。

一方で、「そこまでして収集すんのね、自分」と驚いたり、今まで身近であった場所が日向坂を介在することでまた違った風に見えたりと、推し活の一端に触れた自身の変化・適応も感じました。良い経験。

自分がアイドルという記号にお金を使うようになった理由

今までなら絶対アイドルにお金を使うような人間でなかった私が、なぜ日向坂にはお金を使うようになったのか。
その理由をいくつか考えてみました。

〇単純に貰える/使えるお金が増えたから
社会人になりしばらく経ってから日向坂に出会ったので、すぐリソースを割ける程度には金銭面に余裕がありました。これは大きかったと思います。

〇お金を使うような趣味が無かったから
趣味を仕事にしたので(それはそれで楽しいのですが)、今考えると逆に恐ろしく空虚な暮らしをしていたのだなと。
全く余白がないような状況でしたが、そこにスッと入ってこられたら、そりゃお金使います。
完全に快楽やストレス発散のひとつになっています。

〇性根がコレクター/凝り性だから
ハマった事物には自分が満足するまで追求する、いわゆるオタクな部分が私にもあります。
手に入れるまでの文脈がしっかり感じられるものが特に大好きで、市を跨いでまでコラボ・タイアップ商品を追い求めたのも、その苦労が経験の価値を増幅させると確信があったからだと思います。
ポケモンで言えばタマゴの孵化場所に一番こだわるタイプです。

〇単純に良いグッズだから
今回のツアーグッズのPakeなんかはこの筆頭で、シンプルにいいものはそりゃ買いますよ。ライブで使う時が来るのが今から楽しみです。

〇大好き!日向坂46
結局これが理由の全てです。御託を並べても仕方ないですよね。日向坂46、最高です。


こうして見ると総じて自分軸や趣味の範疇であることは否めませんが、同時に日向坂に対しては消費が一切惜しくないと思えるほど、このグループにぞっこんなことを再認識しました。
昔の自分がこれまたひっくり返って驚いています。

加えて、得られるモノ自体ではなく、やはりその行為自体やそれによる自身の変化(まとめて経験とします)をどうやら現状は推し活で重視しているようです。
これこそが私の”推し活のアイデンティティ”なのかも知れません。
とか言いつつ、近い将来収集自体を楽しみ始めていたりして。

皆様にとってのアイデンティティは何ですか?

なお、トークアプリとファンクラブに関してはもはやお金を払っている感覚が0なので本章では考慮していません。

あとがき:新たなお金の使い道

他方、ミーグリの完売枠を増やしたりすることで、その人の成長や結果に寄与することを目的とした消費行動がありますが、私はそこまでたどり着けていません。
メンバーがたびたび喜んでいる様が見受けられるレターも送ったことがありませんし、祝花とやらについてはそのシステムすら理解していません。

自分なりの楽しみやアイデンティティを見つけられたこの1年が自分にとって大きな意味をもったのも、少しずつですが日向坂を好きな方々と交流できてきたのも日向坂のおかげです。

本来はそうして彼女たちの目に見える形でこの恩を還元するべきなのでしょうが、私にはもう少し日向坂にも、そうした行動自体にも向き合う時間が必要そうです。

ゆえに自分は、日向坂を取り巻く環境ではまだまだ表層をかじっているだけのいわば「他者」であり、「ファン」とは言えないのかもしれません。

2年目は勇気を出して自分軸を脱し、少しずつ「彼女たちのためになること」も増やせるよう”変化”していきたいなと思います。

ということで、日向坂46にお金を落とすようになり1年経った話でした。
ではまた次の機会で。

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