見出し画像

まず自分たちから、ほうきを手にした

当社では、毎週金曜日に「安全会議」という集まりがある。
管理職12人が集まって、
30分安全について話し合うというもの。

幸いにもここ何年も当社では事故は起きていない。
でも、ヒヤッとすることや、
インシデントは発生している。
安全第一とはわかっていても、
どうしても生産を先に考えてしまう。
そこで、週に一度は安全について考えようと
始まった会議。

まず、「安全な職場って何か」から始まった。
概ね皆の意見は、
「整理整頓清潔清掃の4Sが出来ている職場」
だった。
当社では、定時業務終了前の4時45分から15分、
4Sの時間として、機械を止めて掃除を行う。
「15分じゃ足りないよね」
そんな意見が出た。

そこから、
整理整頓清潔清掃が行き届いた職場にするため、
どうすべきか話し合ったのだが、
ずっと考えていた一人の発言に
皆が「ハッ」とさせられた。それは、

「そういえば、自分4Sやってませんでした」
「明日の計画立ててたり、書類作ったりしてました」

恥ずかしいことに、
私も含めた管理職12人全員が、
「どう皆にやってもらうか」
と言う視点だけで、
「自分たちがまずどう動くべきか」
この最も大事な視点がすっぽ抜けていた。

そりゃぁダメだわ
自分たちがやってないのに、
下の人たちにやらせようったってアカンわ

と言うわけで、
4時45分になると、
管理職が率先してほうきを持って掃除するようにした。
すると不思議と皆今まで以上にやってくれる。
以前よりも、キレイになった。
また、
掃除がしにくい=仕事がしにくい
そんな場所も良くわかるようになった。

安全について話す結論の一つが、
管理職がまず掃除する。
「なんてレベルの低い会社だ」
そう思われるかもしれない。
でも、今はこれでいい。
ここから、始めるんだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?