もやもやしている理由

そもそも夜の関係になったのは彼の人間性を信じ、心を許してしまったことがきっかけだ。
最初はある種自分にとっても都合のいい相手だった。それがマイナスな感情になってしまった理由を考えてみた。

1.自分の価値が下がったと感じだから


もともと私はそういうことは好きな人としかしないと強い意思をもってきめていた。昔から男の人の下心を感じるのが苦手だった。下心を感じるときちんとみてもらえていない気がするからだ。やれる女と好きな女は全然違うとはよくいったもので、自分が前者であると思われることがプライド的にも許せないといったところだ。後者になれなくても後者に限りなく近い人間として認められた存在として認識してほしいと思っているのだろう。簡単にからだをゆるす単純な女になってしまい自分の価値が下がった気がしてならないのだ。

2.相手が自分に対してなにも思っていないと気づいてしまったから

ここでいうなにも思っていないとは「好き」ということではない。どちらかというともっと根本的に人間として尊重されていないということだ。ここが今回1番引きずっているポイントかもしれない。私の中で彼は人間的に素晴らしい人という認識だった。過去の恋愛はしっかり断ち切るタイプで、浮気されている友だちのために怒れる人だった。自分自身も含め、周りの大切な人のために感情を動かし行動できるのだ。そういう人は、どうしたら相手が傷つくかわかっていると信じていたのかもしれない。ただ私のために彼の感情は動かなかったのだ。それに気づいてしまった。ここで私の自己肯定感はさがり、他者への信頼はなくなった。自分が尊敬している相手からぞんざいに扱われることがこんなにも辛いことだとは想像できていなかった。

結局考えてみると、わたしの感情はすべて彼がわたしに向ける感情や態度によって左右されていることに気づいた。相手に依存しているということだ。やはり感情の自立はなによりも大切なのだ。人間は弱っていると支えを求めてしまう。支えは大切だが、本当に頼るべきところなのかは正常な精神状態で判断しなければならないと思った。


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