文章を書くということ①

文章を書くことは得意ではなかった。

興味のない文章を書かされるのが苦痛だったのだ。

思い返すと、小中高と模範解答のようなきれいな文章を書けるように、指定文字数の8割以上書くようにそういう固定概念が植え付けられていたように思う。

私にとっては、文章は人に褒めてもらうためにある道具でしかなかったのだ。

変わったのは、大学で「表現」の授業を受けてからだ。授業の内容は、シェイクスピアの作品などを学び、人間の表現の変化について考えるものだった。この授業は、自分の中の思考をものすごく刺激してくれるものだった。そして、思考したことを素直に表現することの大切さを教えてくれた。

授業のレポートで初めて自分が思っていることを言葉で紡ぐことができる感覚を得た。

文章に正解はないのだと。言葉は自分を表現する道具なのだと。

文章を書くこと。言葉にすること。

この楽しさを教えてくれた先生に感謝の気持ちでいっぱいだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?