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互いの文化を知る

インドネシア語を勉強している。
まだ、会話をすることはできないが、知らない単語や言葉の表現を調べながらであれば、簡単な文章が作れる。
普段、文章を作る瞬発力の向上のために、Hello talkという言語交換アプリを使っている。
メッセージのやり取りや作成した文章の添削をしてもらいながら、趣味や文化を学んでいる。

そのアプリで、研修生として日本に在住しているというインドネシア人と友達になった。
アプリ内の通話機能を使い、日本語を話す練習をしたいとのことで、先日、彼と会話することになった。
突然の相手からの申し出に緊張感に覆われて、まず何から、どのように話せばいいのだろうか、どれくらい日本語を話せるのだろうかと脳内を無駄な思考で覆い尽くした。
メッセージのやり取りを通して人柄を知り、その情報から無意識に相手の声色や表情といった人物像を脳内で作り上げてしまっているから緊張するのだろう(漫画や小説を読んでいるときと似た状態)

会話をしてしまえばなんてことはない。
ある程度、インドネシアの文化やイスラム教についての知識はあるが、実際に会話することで知らなかったことや思い違いをしていたことが知れた。

  • 日本にも断食があると勉強した

  • インドネシア人は、嘘をつく人が多い

  • 日本食は、味が薄い

  • ナシゴレンは、簡単な料理

  • 日本人女性の顔や声が好き

  • 日本人は、疲れていても笑顔とのこと。

会話を通して最も感じたことは、ぼくが日本人を代表して疑問に応えなければならないということだ。
だからこそ、緊張するし間違えを教えたくないという気持ちが強くなる。
日本に断食の文化はないが、断食があると勉強しましたと言われると、自分が知らないだけではないかと思ってしまう。僧侶が修行の時に食事を摂らないようなことなのかなと思ったり、自分が日本のことに対してあまりにも無知であることに気づかされた。
文化のやり取りをする上で、相手の文化だけでなく、自国の文化も知っておくことは当たり前のことだろう。

インドネシア人は疲れると暗くなるが、日本人は疲れていても笑顔だと感じているみたいだ。
個人の意見としては、"人による"だが、疲れていても笑顔の人はあまり多くないように感じる。親や友達、恋人など本当の自分を出せる人が身近にいれば、たとえ疲れていても笑顔でいられるのではないだろうかとは思う。
他にも日本でしてはいけないこと、女性に聞いたらいけないことは何ですかなど、意外と悩まされる質問は、ぼくの瞬発力を試されているようで、普段使わない脳の機関を使った気がする。

日本人は本当にシャイな人が多いのだろうなと、会話全体を通じて思った。
ぼくもシャイだけれど、外国人だからこそ気兼ねなく話せるというのはある。それは、ぼくが外国人と交流する機会が浅く、無知だからだと思う。
日本人同士であれば、どんな習性や言動をするのかは、同じ日本人として当然のことながら理解できる。どう思われるか理解できるからこそ、被害妄想だったり、何かすることに抵抗や羞恥心を感じてしまう。
だから、日本人はシャイで口数が少なく、大人しいと思われているのかもしれない。
たとえ、外国人にあれこれ思われ言われたとしても、外国人だから、文化による価値観が違うからとスムーズに流せるような気がする。

この先、インドネシア語だけでなく、トルコ語やノルウェー語も学んでいこうと考えている。
そして、これからも日本人として恥ずべきことのない言動をしていくつもりです。


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