この春したいこと〜2通目のお手紙〜
※このnoteは、鮎太さんと始まった
往復書簡、つまりはnote文通です。
これまでわたしが書いたお手紙は、二個前の
「文通と春の味覚と」になります。
(鮎太さんが書いてくれたものを、リンクを貼りたいのだけれど、何故か貼れない、、、、)
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拝啓 鮎太さんへ
「この春したいことは、なんですか」
お手紙の結びにて、そう尋ねられたとき、わたしはすぐに答えが思い浮かびませんでした。
そのうちに思いつくかなあ、とこの問いを寝かせるけれども、浮かんできたのは、
クリーニングにコートを出しにいく。
歯医者に行く。
前の職場からの荷物を整理する。
冷蔵庫にて萎びてきたレタスを食べる。
洗剤を買いに行く。
ち、ちがう。これらは心躍らない。
したい、じゃなく日常の中のすべきことで、あってしたいことじゃない....。
わたしは、わりとしっかり一年の始まりに、ありたい姿やしたいことを詳しく書き出すし、月初めにしたいことや、仕事で成し遂げたいことを、書くんです。
けれど、
いつか、じゃなくて、この春。
一年、じゃなくて、この春。
と考えたとき、びっくりするくらい思い浮かびませんでした。
そしてあれよあれよという間に、月が変わり、長いお休みを満喫して、久しぶりにゆっくりできた今。
お気に入りのカフェにて、ノートと向き合っていると、あら不思議。
読みたい本や学びたかったこと、苺を食べ比べするとか、花の写真を撮るとか日常でしたかった小さなことも、ぽこぽこと湧き出てきました。
そっか、忙しさって 心を亡くすって書くけれど、しなきゃいけないことに埋もれて、わくわくと心躍る瞬間が何か、どこかにいっちゃってたんだなあ、と改めて気づいた瞬間でした。
そうして思いついた、改めてこの春したいこと。
たくさんの眠っていたわくわくに気付けるような、落ちつくお気に入りの場所を増やすこと。
机に向かいたくなるように、お花を飾ったり、
額縁に素敵なポストカードを入れたりして
自分の机を居心地の良い場所にすること。
と、目の前でパチパチと音をたてて揺れる炎を眺めてキッシュをいただきながらこれを書いています。
ちょっと事情があって、感染対策をしながら、今妹が住んでいる場所に来ているのですが、
まだまだこちらは、冷えるんですね。
良かったら、鮎太さんのお気に入りの場所も
教えてください。
お身体に気をつけてお過ごしくださいね。
碧魚 まり
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