見出し画像

同級生のグループLINEを抜けた話

一体何歳の話をしているんだと思う。
グループLINE、既読スルー、未読無視。
そういうので一喜一憂するのは若い世代のことだと思っていた。

高校を卒業してから20年近く経った。
独身組のインスタのストーリーはおしゃれなカフェや
平べったいお皿に並んだいい感じの料理だし
結婚組のLINEアイコンはかわいいわが子の決め顔だ。

盆や正月、連休前には、
「予定合う人、あつまろうよ」
って誰かが声をかける。

そういうのが、つらくなったのはいつからだろう。

自分は参加できなくても、みんなが元気であることが救いだった。
でも、なんだか、
「自分の予定を自分で決められる」
ということについて、すごく、負の感情を持ってしまったのだ。

つながっていなくても、元気でいてくれたらそれでいい。
というか、つながらないでほしい。
私はげんきでやってるから。
みんなもげんきでやってくれたらそれでいいから。

LINEの通知が苦痛になった。
コメントは一切していない。
たぶん、おかしいと思われている。
でも、できなかった。

抜けるのは絶対ダメだと思っていた。
この先苦労する、みんなに変な気持ちにさせる、いつか後悔する。

でもダメだった。
この先、年末に向かって通知がどんどん増えていくと思ったらしんどすぎた。

いまだ、と思ったタイミングで、差し障りのないコメントをいれて、
退会ボタンを押した。

みんなのことは好きだからさ、
好きなままでいさせてね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?