見出し画像

白馬の王子様は来なかった…

時代は変わっても、子どもの頃に夢見た「白馬の王子様」を信じて待っていた(る)人もいるのではないでしょうか。かく言う、私自身も待ちに待って、行き着いた結末は...「結婚したいと思っているけど、いい人がいない」と思っている、すべての女性に贈ります。

◆「25歳で結婚」が目標

百恵ちゃん世代。「女の幸せは結婚」と断言する母と、すこぶる保守的な父の下、「24歳までに婚約し25歳で結婚。30歳までに2児の母」という絵に描いたような人生設計を描いて社会人に。誰もが知る大手企業に就職し、バブル景気を謳歌して楽しい日々を過ごしたのもつかの間、はっと気が付くと間もなく25歳!仕事は順調で昇格も目前だったものの、このままでは大きくレールを外れそうな予感がして転職を決意。「いい人は待っていてもやって来ない(来なかった)」ことを実感し、出会いの機会を求めて一般事務職にとらばーゆ(リクルートが発行する女性専用の中途採用情報誌が大流行りだった)。今だったら、婚活アプリに登録していたかもしれませんが、無限の可能性を信じて次なる職場へ。「地道にOL生活をしながら結婚相手を見つけよう!」と新天地に臨んだのですが...

◆待っていたのは過酷な仕事漬けの日々

一般事務職で採用されたはずが、気が付けばプロジェクト・スタッフとして出張、レポート作成、提案書の下働きと、事務仕事とはかけ離れた「知的なニオイのする肉体労働」の毎日。能力の120%の仕事を与えるという話はよく聞きましたが、その頃指示された仕事は保有能力をはるかに超えてオーバーフロー。大海を泳ぐ金魚のようでした。人生は山あり谷ありとはよく言ったもので、苦労のかいあって自信も力もついた3年後に子会社に出向(この当時の話は長~くなるのでまたの機会に)。この会社でさらに仕事漬けになり、毎晩の夜中の飲食とストレスで、体重が10㎏以上も増加して心身ともにヘトヘト。嫌味のキツイ母からは、「このまま結婚もしないで野垂死にするつもり!」と強烈な一撃をくらい、精も根も尽き果てた私。限界を感じていたときに、昔の知り合いから声がかかり二度目の転職。今度こそ!と思ったときには、すでに10年が過ぎていました。

◆行動あるのみ!運命は切り拓く

それでも、「結婚相手を見つける」意志は持ち続け、仕事のペースも以前よりはダウンして余裕もでき、いわゆる職場結婚でゴールイン。4つ目の職場で伴侶に出会えたことになります。おそらく、転職をしていなければ、最初の職場で定年を迎えていたかもしれません。よく、「どこかにいい人いない?」と言われることがありますが、「どんな人がいい?年収は?見た目は?」と聞いていくと「いないわよね~」とため息が...

そう、待っていても都合よく、レディースコミックのように向こうから迎えに来てくれるわけはないのです。だから、探しに行かないと!そして、自分の気持ちには素直にならないと。人生100年時代。50歳以降をどう過ごすかが大事だと思う日々です。

女性活躍推進でセミナーで講師を務めさせていただくこともありますが、華麗な経歴を持つ方々のように高い志を持っていたわけではありません。いつも、「動機は不純」とお答えしています。当時の自分を振り返ると、「キャリアより結婚(永久就職)=女の幸せ」というベタな動機で転職した結果、仕事の幅が広がって、挑戦したいことが次々に出てくるようになり、辛くシンドイ経験も、諦めなければ次の何かにつながっていくものだ、というのが正直な気持ちです。

◆人生のパートナーの選び方

この見出しだけでも一物語を書けそうですが、最後に。一度目の転職先の社長がよく女性社員に言った言葉。「女性は短期的には男性より能力が高い。問題は持続力。結婚や出産で辞めてしまう。だから、ヒモ男と一緒になるのがいい。そうすれば、自分が生活を支えなければならないので自ずと仕事をやり続ける」ーー。究極の論法ですが一理あります。このコロナ下でもよく聞こえてきた「家事労働の負担」。共稼ぎでも、結局、夫の家事負担は著しく低いまま。可能な限り仕事に集中し、家事労働に時間を割きたくなければ、家事が好きな、思いやりに溢れたパートナーを見つけるのがいいと思う今日この頃です。厳しいかもしれませんが、「二兎を追う者は一兎をも得ず」。

健闘をお祈りします❣

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?