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筋力トレーニングのベストアイテムとは?



【結論】
バーベルだと思われる。

【理由】
①その人に適した動作で行う事が出来るから。
②複数の関節を連動させて運動するから。  

この2つが主な理由です。

今回は①の説明をします。

可動域全体を使ってバーベル種目を正しく行うと、人体の骨格や筋肉の構造が荷重下でどう働くかが表れます。つまり、その人にあったフォームになるということです。

各個人の自然なフォームを決定づける要素は下記のとおりです。
・腕や脚の長さ  ・筋肉の付着位置  ・筋力レベル  
・柔軟性  ・神経筋の効率  etc…

これらの要素によって各個人の運動パターンが繊細に調整され、その結果フォームが出来上がります。
この過程ではフォームが安定していないので、低重量で行いましょう。20rep以上可能な重量が望ましいと思います。
フォームを安定させる段階では特にバランスをとる事が難しいからです。
逆に言うと、バランスをとるためにマシンよりも多くの筋肉を動員するというメリットでもあります。

動作に作用する全ての筋肉は、身体の構造に見合っただけの負荷を受け持つので、動員される全ての筋肉のバランスはトレーニング種目ごとに自然と決まります。

バーベルで行うと、動作全ての要素は身体で決定するので、体のデザインに完全に沿う形でウエストを動かす事ができるのです。

さて、マシンの場合はどうでしょうか?
マシンを使う場合には、マシンのデザイン(軌道)に沿って身体とウエストを動かすことになります。
つまり、身体を動かす本人の構造や力の使い方が反映されないので、最適とは言えません。

もちろんマシンにもメリットはあります。
例えば、腰痛がある時にデットリフトは出来ません。そういう時には、レッグカールやレッグプレス等の腰に負担をかけないマシンが役立ちます。

参考文献
・マーク・リッペトー(2019)『スターティングストレングス第3版』 八百健吾訳,株式会社医学映像教育センター
・特定非営利活動法人 NSCAジャパン
   ストレングス&コンディショニング協会(2003)
『ストレングス&コンディショニングⅠ【理論編】』 株式会社大修館書店

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