一百一文字物語16

雨が降って、泉が湧いて、上に雲が出来て、煙幕のようで、音もなく流れた 

風が吹いて、木が揺れ動いて、朽ち葉が落ちて、獣に踏まれて、ここに眠る 

盃をあげて、しぶきが舞って、素肌に触れて、背中越しに、そこに漂う。

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