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フィットの定量化と定性化

僕がフィットに計測機器を持ち込むのは裏付けがほしいから。”なんとなくオレ流”じゃないところを担保したいんですね。

よく読み直す『世界最高のサイクリストたちのロードバイク・トレーニング:ツール・ド・フランスの科学』(東京書籍。西薗良太さん監訳)にいいことが書いてありました。

「煎じ詰めれば、サイクルフィットもリトゥールも役目は同じ。」P30。

「選手の多くは変化を嫌うので、なおさらです。せっかく調整したのに、いつのまにか元のポジションに戻してしまい、そのくせ同じ問題を訴えてくる。それが選手というものですからね。しかし、きちんとした数字の裏付けがあれば、こちらの考えを主張することができます。テクノロジーは自分たちの助けになるとわかれば、選手たちも我々の仕事を認めてくれるかもしれません。」P31 。

調整による変化によって違和感が生まれます。しばらく低出力で試して馴染んでいけばいいのですが、馴染めない時は元の3点位置にバイクを戻します。うまく馴染めばそれがニュートラルなポジションとなり、時にはそこからさらにトレーニングの余地が生まれると考えています。ぼくの場合は、トレーニングの専門家ではないので、トレーニングの手法やメニューは専門家の指導をあおいでくださいと伝えます。もちろんプロは自前かチームでコーチを雇っている場合が多いです。

一方で調整の余地はあるけれど不要な場合もあります。それはこの一文が代弁してくれてます。「必要ならクリートにも手を加えますが、変更は最小限に抑えたいというのが本音です。結局のところ、負傷を誘発する漕ぎ方をずっと続けていたのなら、プロになることは無理だったに違いないわけですから」。

もちろん、ライダーとのコミュニケーションが大切なことはいうまでもなくて、最後はライダーが選択肢を判断します。フィッティングに必要なのは定性と定量のバランスだと思ってます。

で、何が言いたいかというとw
プロもホビーライダーも定期メンテが必要だってこと。
人間ドックとか定期検診に行くメリットは即効性は低いけど、確率論的には非常に高いのではないかと。(毎度話が長いwww、ゴメンナサイ)

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