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4年半ぶりの香港と33年ぶりの台灣 4日目

今日は再び香港島。「香港電影資料館」「香港海防博物館」「小西灣」「筲箕灣〜堅尼地城」へ行きます。


香港電影資料館

まずは「香港電影資料館」。
ここもいつか行ってみたいと思っていた場所の一つですが、西灣河という香港島でも東のほうにあるので、何かのついでに来るということはまずありません。今日はやっと「いつか」が実現しました。

入口 カラフルな外観は期間限定

MTR西灣河駅からは比較的近いので歩きます。昨日はさんざん歩いたので助かります。

香港にある博物館のいくつかは「康樂及文化事務所」の管理下にあるのですが、ここ電影資料館もその一つです。
今は香港のポップカルチャーとアートがこれら博物館の全体的な展示テーマとして統一されているらしく、ここも期間限定でチャイナドレスの特集展示がありました。

もちろん映画を観ることもできるのですが、時間にも限りがありますので書籍資料を閲覧するだけにしました。
書庫には映画関係の本がずらりと並びます。昨日の中央図書館では本をチェックしなかったので憶測ですが、もしかしたら映画の本に関しては特化しているここの方が探しやすいかもしれません。また雑誌も大変充実しています。電影双週刊がこんなにそろっているとは。

さて、私が注目したのは映画の本ではなく週刊「香港電視」です。「香港電視」は1967年のTVB無綫電視開局とともに創刊されたテレビガイドですが、なんと1968年11月25日発行の「55号」が残されているではありませんか!そのほかにも70年代前半発行分もぽつぽつ、70年代後半から80年まで発行分は全冊そろっています(ただしすべてコピー本です)。
映画と比較すると下に見られがちなテレビですから、この手の資料は読み捨てられる傾向が多いと思います。こうして古い資料が残っているのは貴重です。

別記事でここに収蔵されている「香港電視」バックナンバー一覧を書きました。あまり需要はないと思いますが、もし必要な方がいらっしゃればご活用ください。

香港海防博物館

次に向かったのは「香港海防博物館」です。
私は以前、中環にある「香港海事博物館」も訪問したことがあります。展示テーマが部分的にかぶっているので、どんなものかと思って来てみました。

ここは戦時中に要塞だったエリアを博物館に造り替えた施設です。ですから交通の利便性などは一切考えられていません。というわけでさすがに歩いては行けないのでバスにしました。バス停は入口のやや手前にありますが、私のほかに降りた人はいませんでした。車で来る人が多いようです。

ここも今年中に「香港抗戦海防博物館」という施設に改修されるそうです。テーマは「抗日戦争」で、李家超行政長官によると「民族の自信と愛国精神を高める」ためだとか。ふーん。でも香港で日本軍と戦ったのは人民解放軍ではなくイギリス軍なんですけどね。

もともと要塞ですから広いですし、高低差もあります。直接博物館展示室に行くには、接待大樓の8階までエレベータで移動するくらいですからかなりのものです。
展示室は円形に作られていて、武器弾薬をはじめ実戦で使われた様々な遺物を見ることができます。日本兵が残した手帳や御守みたいな物もありますので、日本のミリオタにも受けが良さそうです。結構広い喫茶室もあります。
展示室の周囲には弾薬庫が点在していたり、足場の悪い通路があったり(蛇に注意の標識があった)、抗戦用のトーチカがあったりします。階段もきついです。
香港海事博物館と比較すると、軍事に特化しているのでだいぶエグいですね。

ここは大変見晴らしがよく、筲箕灣ぞいですから対岸の鯉魚門がきれいに見えます。もちろん筲箕灣の高層住宅もよく見えます。
なんなら小グループがハイキング気分で訪れてもいいかもしれません。かつての要塞で風景を楽しみながら談笑する、平和っていいですね。
でもお弁当とか広げたら怒られると思います。

ここから8階に上がる
軍用車輛
軍用車輛
戦車
カノン砲

先ほども書きましたがここはかなり広く、展示物は全部見るつもりだったのですが、足の疲れで心が折れてしまいました。残りのエリアを回るのはキツそうなので、あきらめて撤収です。それでも2/3くらいは回れたかと思います。

小西灣

次に向かったのは小西灣です。
なぜこんな観光客の来なさそうな場所に来たのかというと、「叮叮老香港辦館」なるトラムグッズのお店があるのと、香港島のほぼ東端なので一度行ってみたかったのです。
ただ、ここはトラムの終点どころかMTRの終点である柴灣で下車してから、さらに1kmくらいはあります。そのかわりにバスの本数は多いようですが。

海防博物館からまたバスに乗ることにしました。バス停に向かう途中運よく小西灣行きのバスが見えたので、八達通を振りかざしながらバス停にダッシュしました。

小西灣は戦後に開発が進んだ街なので、建物全体は比較的新しめです。街市の入った建物もあるのですが、上の階はありがちなショッピングセンターになっています。
ところで「西灣河」もそうなんですが、なんで東の端にあるのに「西灣」なのだろう…?

到着早々「叮叮老香港辦館」を探すと…

あった!
でも…狭い!

なんですかこの狭さは!お客さんのすれ違いも出来ないじゃないですか!
お客さんが4~5人入ったら完全に詰む狭さ。
当然置いてあるアイテムの種類も数も知れています。これで商売になるのでしょうか…。
わざわざ来るところではなかったですね。
「叮叮老香港辦館」は中環市場(昨日行ったところですね)にも店舗があるので、そちらの方がオススメできそうです。

それでも香港島東端に来たという満足感はありましたので、まぁヨシとしよう。

さて、次の計画を実行に移します。
それは、トラムを端から端まで乗ることです!
これもやったことがなかったのですが、ついに実現の運びとなりました。

トラム乗車

筲箕灣

まずは小西灣から小巴で柴灣へ。よく小巴に乗るのは難しいといわれますが、綠色小巴で終点まで乗るので問題なかったです。ただバス停はちょっと探してしまいました。
次にMTR柴灣駅から筲箕灣駅まで乗り、そこからトラムの始点まで歩きます。

筲箕灣 トラムの始発駅

ここです。
このぐるっとした転回路線が見たかったんです。

終点の堅尼地城まで通しで行くトラムはほとんど来ない(運が悪いと30分以上待つ)ので、最低一度は乗り換えをしなくてはいけません。どこ行きが来るかな?と待っていたら跑馬地行きが来ました。これなら跑馬地に左折する手前あたりで、堅尼地城行きを待って乗り換えればOKです。定番の春秧街を通る北角行きに乗るのもいいのですが、今回はパス。

2階右一番前の席に乗り出発です。ゴトゴトと振動を感じながら車窓の風景を楽しみます。乗り心地はあまりよくないにも関わらず、炮台山のあたりではちょっと眠くなってきました。
おっと、寝るわけにはいかない。降りる場所の見当をつけないと。

銅鑼灣

一度銅鑼灣で降りましたがそのまますぐにはトラムに乗らず、近くにある東方188商場の中古CD店を見に行きます。
目当ての店は看板間際で来るのがちょっと遅かった…。収穫がなかったので再びトラムへ。

堅尼地城行きに乗りましたが始発ではないため、結構混んでいます。
それでもなんとか2階に座ることができました。今度は左側です。日が落ちてすっかり暗くなったので、車窓は夜景になりました。
ただ左側に座ると、停留所に停まるたびに屋根が邪魔をして、あまり外が見えないのが欠点ですね。

中環

さて、徳舗道中に差しかかりました。徳舗道中って、大通りと言ってもそれほど広くはないんですよね。ちょっと広さの話をすると、例えば軒尼詩道にはトラムが通らないエリア(一度莊士敦道へ曲がり、また軒尼詩道に戻るまで)がありますが、ここは道が広々と感じられて車の往来も余裕という感じです。なのでトラム廃止論をぶつ人がいるのはわかる気がします。私は廃止大反対ですけど。

堅尼地城

のんびりした雰囲気を楽しみつつ、いよいよ終点堅尼地城です。
さて、降りた場所にはなにか面白いお店でもあるかな?と思いましたがありません。筲箕灣同様、フツーに地元の街です。
当たり前ですね。
MTR堅尼地城駅に行く道すがら、トイレを借りるついでに士美菲路街市及熟食中心をのぞきました。熟食中心は大混雑。地元の人はここで食べるんですね。席取りも大変そうで、ぼっちの旅行者にはハードルが高いです。
おとなしくMTRに乗って尖沙咀に帰ります。

尖沙咀

尖沙咀に着いたらスーパーに寄ってから食事にしようと思い百佳へ。尖沙咀の百佳はあまり広くはないですが、MTR駅の出口から歩いてすぐなのです。
ところが閉まっているじゃありませんか。しまった、遅かった。
一旦買い物をあきらめて水餃子を食べてから、近くのサークルKに向かいます。
ところが着いてびっくり、店内の蛍光灯はついているものの、ここも閉まっているのです。まだ10時前ですよ。コンビニなのにどうなってるの?
香港も人手不足が厳しいようです。

洗衣店

ところで今回の旅行はまるまる1週間と長めで、持参の洋服にも限りがあるので洗濯をしなければなりません。非常に便利なことに、ホテルの反対側のビルに24時間営業の「洗衣快線」というコインランドリーがあります。空港行きA21バス停のすぐ前です。ホテルに戻ってからリュックに洗濯物を詰めこみ、早速使ってみました。
このランドリーの料金の支払いは八達通のみです。洗濯機・乾燥機に直接ピッとするのではなく、店舗の奥に支払機があります。コインランドリーを使ったことがある人なら、特に難しいことはありません。ただ店舗自体は狭いので、置いてある洗濯機・乾燥機の数は少ないです。あまり人の出入りのない時間がねらい目かもしれませんね。私は終わるまでベンチでスマホを見ていましたが、他に入ってきたお客さんは1人しかいませんでした。
迷ったのは乾燥時間です。大した量ではないので短か目でもいいかな?と思ったのですが、出来上がりはまだ少し湿っていました。長目がおすすめです。
コインランドリーは尖沙咀だけでも4~5軒あるようです。私はGoogle mapで「洗衣店」で探しました。

明日は再び「深水埗」を訪れます。

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