見出し画像

美少女着ぐるみを自作した話_3【シリコン型をつくる】

2024/02/01 追記
こちらの子はちょっと個人的に色々な事情があってオークションに出品させていただきます。
もしこの子を見かけても制作関係のことについてその方に質問しないでください。
もしこのレポのどこか詳しく聞きたいなどありましたらコメントかX(Twitter)でご連絡くだされば分かる範囲で色々とお答えします。

さて、原型が出来たのでシリコン型を作り始めます。
まずは土台をつくります。

部屋も土台もむちゃくちゃ

何をしたいかというと、シリコンを受ける部分を作りたいのです。
もちろんですが、そのまま垂らすと滴りますしシリコンが全体を覆う感じになっちゃいます。
前後分割にできるようにしないといけないので、前後の境目になるよう土手を作ります。

今回使うのはレオンクレイという粘土です。
ぶっちゃけなんでもいいのですが、これがいいという紹介をされている方がいたので真似してみました。
使ってみたところ具合がよかったです。
結構カチカチに硬いのですが、油粘土なので当然ではありますが温めると油分がゆるくなってやわっこくなります。
やわっこい間にこねこねして冷めるとかちかちになっていい感じーって寸法です。
なお温めるときは100均の湯煎用袋などをつかって湯煎すると良いです。

カチカチのレオンクレイ

レオンクレイをこんな感じで盛り付けていきます。

こんなかんじ

原型と粘土の隙間をなくしていきます。

粘土から生えてるようにします

キーを作ります。
ちょうどいいサイズで用意できなかったのでめちゃくちゃでかいキーになってますが、おすすめしません。
なぜかというとこのサイズの突起が埋まるほどのシリコンを用意しなきゃいけないからです。
キーの役割は前後分割したときのシリコン型同士をはめたときにずれないようにするためにあります。
なのでタダの丸いポッチとかでいいのです。
なんでこんなにでかくしたの自分…
ついでにシリコンが流れ出さないように粘土で壁を作ります。
テキトーに他の柔らかい粘土を使ってますけど実際流れ出さなければなんでもいいです。
ちなみにちょっと流れたくらいだったら層を重ねるうちに穴がシリコンで塞がって流れ出さなくなるので多少適当でも大丈夫です。
ただ、シリコンと近い色の粘土はおすすめしません。
シリコンに粘土が残ってるかわかんなくなります。(1敗)
あと土台の粘土をできるだけフラットにしてください。

でけぇキー

原型にシリコン離型剤を塗ります。
塗らないと型にシリコンがくっついちゃって大変なことになりますので、原型を保護するために塗りたくります。
粘土には塗る必要はないです。
離型剤はこいつを使ってます。

ばりあー!

適当に紙コップとかにシリコンを入れて硬化剤を適量入れます。
紙コップは100均ので全然いいですが、内側はコーティングされてる方が気持ちよさそうな気がします。

シリコンこねこね

シリコンを原型に垂らします。
その際ほぼ確実に気泡ができますが、エアダスターでほわーっと空気を当てると気泡が消えてなくなります。

全力で吹かないでください

硬化したらまた垂らすを繰り返します。
キーがでかいとこうなります。
みんなは気をつけてね

デカすぎんだろ…

ちょっと手順が飛びますが、ガーゼを貼ります。
ガーゼにシリコンが浸透して頑丈になります。
シリコン垂らす→硬化前にガーゼを隙間なく貼る(ちょっとずつ重なってるとよい)→シリコンをちょっと垂らす→刷毛でペシペシして均す
って感じだといいと思います。多分。
んで、四角いブロックは余って固まったシリコンを切り出したものです。
これもキーになりますが、こっちはシリコンに対してではなくFRPのジャケットに対してのキーです。

ぽつぽつ

裏返して粘土を除去していきます。
100均とかにある粘土用のヘラがあると適度に除去しやすいです。

キーデカくね?

グレーの部分は1液のシリコンシーラントを使って無理やり形をカバーしたものです。
で、シリコン同士が接する部分(シリコンが流れる部分)と原型にシリコン離形剤を塗ります。
塗るのは前述のあいつです。

無理やりなごまかし

やることは変わんないです。
土手を作ってシリコンを垂らす。
硬化したら積層してガーゼを入れる。
FRPジャケット用のキーを乗っける。

今回はそこそこうまく土手作れた気がするけど下の羽みたいなのいらないな?

粘土を除去してて゛き゛た゛ー゛!゛

でっか…シリコン使いすぎやろ…

で、FRPのジャケットを作ります。
シリコンだけだと歪んじゃってうまいこと挟み込めません。
ガラスマットにFRPの樹脂を浸透させてぺたぺたぺたぺた…
キー使って脱着できるようにしたほうがいいけどめんどくせぇ!使えりゃいいんだよ!

てき!
とう!

ここまできたらシリコンの型を離形剤塗ったポイントからペリペリ剥がして原型を引っこ抜いて

分割点ミスって限りなく引っこ抜きにくい

型ができました。
粘土のこってるのはおいおい剥ぎ取ります。

後頭部
顔側

で、テキトーにジャケット作ったときのあまりで抜いてみたのがこちら

抜けたけど巣だらけだぁ…

ひとまず形にはできました!
ここまで途中色々と休憩したり何だったりしながら2~3ヶ月です。
慣れてる人だったらもっと早いかもですけど、乾燥待ちしてからの積層などの関係でそこそこの日数がかかったりします。
ここから面を作ったり、この抜いた面をベースに新しくシリコン型を作ったり。
ひとまずはしっかりとキレイに型から素体を抜いて1体制作に入りたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?