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「赤いモレスキンの女」

 みもさんのnoteを拝見し、書店で「カンマの女王」とこの本が並んでおり、気になっていたことを思い出し、手に取った一冊。

 とにかくおしゃれ。そしてなんとなくクリスマスとかに読むのにも最適なちょっとしたギフト感のある本だった。とても良かった。

 思いがけずみつけたハンドバックからはじまるちょっとした冒険も、そこから出てくるものたちも、そこから辿り着いた部屋の描写も、赤いモレスキンの女の職業もちょっとなにか特別感があって、読んでいるこちらが何か素敵なギフトをもらっているような気持ちになった。

 もっとフランスの文学とかに詳しければ、ここに出てくる本のラインナップや一節がかなり効いてくるのだと思うが、それが分からなくて残念。でも、知らなくても十分に楽しめる。きっとフランスの本好き読者はずっと楽しめたに違いない。

 あとの解説にもあったけれど、パリってかんじがした。圧倒的にパリ。イメージの中のパリってこんな感じだろうなー(本当のところはわからないけれど)と。

 おしゃれで知的、拾ったハンドバックから持ち主を探すといったちょっとした謎解きの要素もあり、飽きることなく順調に読めた一冊だった。読めて良かった。

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