今週の読書 8/12「心を病んだらいけないの?」
「心を病んだらいけないの」を一応、読み終えた。図書館で借りていたので、返却期限が迫ってしまい、最後はあまりじっくり読めなかった。また借りることにしよう。
最終章はメモだけ。
コミュニズムの理想とは、
参加者全員がおのずとよりよい状態を目指しつつ、しかし対話の「結論」を一つに塗り込めない状態。
同意なき共感
価値判断抜きの人間主義
対話において合意や調和(ハーモニー)を目指す必要はない。むしろ「間違っていること」こそが歓迎される。共感を大切にしながらも、自分と相手の「違い」を掘り下げること。
個人の統合性を傷つけないポリフォニーの空間において、本当の意味での個人の主体性がもたらされる。
つい合意や調和を求めがちになるけれど、確かにそれはどこか息苦しい。つい白黒つけようとしたり、結論を求めがちだが、人間関係においてポリフォニーを実現できるといい。誰かを説得したり、組み伏せずに、共感して、違うことを受け入れる。
そして、「心を病んだらいけないの」から派生して、「知性は死なない」を読み始めた。
当事者研究というものを初めてちゃんと読む。まだ半分も読んでいないが、とても面白い。
私も病気と診断されて、病気について本を読んだりするように言われたけれど、これを読めばよかった。分かりやすいし、整理されている。まだ第3章までしか読んでいないけれど。私も同じ病気と診断されていて、なんとなく症状も似ている。私は自分と同じ病気の人に会ったことがないのでよく分からなかったが、同じなんだな、と知った。どこかでやっぱり病気じゃないんじゃないか、一時的なものでは、と思っていたが。
こういう当事者研究が書けるまで回復できるというのは、希望でもある。ベースは全く違うけれども。病気になってみて、興味の幅が広がった気がする。この広がりについてなんとなく、後ろめたさというか、偏向的な気がしてためらいがあった。この本の域までは達しないだろうが、とりあえずやってみてもいいかもしれない。
続きが楽しみだ。
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