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"1人に1アシスタント"自走する未来の組織、無人コンビニ「600」。設置台数は1年で8倍に増加

—— 1分あればなんでもできる!

上記のビジョンを掲げて2018年6月にリリースした無人コンビニ「600」は6月にローンチ1周年を迎え、設置台数は1年で8倍、累計商品販売数は16倍と大幅に成長しました。

ローンチ1年目はどんな1年だったのでしょうか?代表の久保(以下くぼけーさん)とEmployee Experience執行役員・阿部(以下愛さん)にインタビューしてみました!

(約3200文字)

無人コンビニ「600」創業の背景

佐藤:この記事で初めて600を知る方もいらっしゃると思いますので、くぼけーさんが無人コンビニ「600」を創業したきっかけを改めて教えていただけますか?起業は初めてではないですよね。

くぼけーさん:そうですね。はじめは大学卒業後すぐにアメリカで起業して、無人コンビニ「600」は4社目です。600を創業する以前は、WebPayという決済代行サービスを作っていました。WebPayは2015年にLINE Payに売却しています。「600」創業の背景としてはLINEでの経験や、プライベートで妻が妊娠したときの経験がきっかけになっています。

佐藤:どんな経験ですか?

くぼけーさん:LINEに入社してから生まれて初めて、高層ビルで働きました。その時に、休憩時間の大半が移動時間に費やされることに違和感があったんですよね。

60分の休憩時間の中で移動時間だけで45分、実質の休み時間はたった15分だけみたいな(笑)。もっと、他に大切なことに時間が使えるのでは?と思いました。

また、プライベートでは妻が妊娠して、つわりがひどい時期がありました。その際「カットりんごが食べたい、ファンタグレープが飲みたい」など、必要なものが具体的でした。ただ、なかなか手に入れることが難しくて。そんな時にコンビニまで行かずとも、マンション内でいつでも欲しいものを欲しい時に購入できたら良いのになぁと思ったんです。

こうした経験から、商圏50m以内の無人コンビニ「600」を一人で創業しました。 

※参照:ウェブペイを手がけた久保氏、次の挑戦は「無人コンビニ」?決済機能付きスマート冷蔵庫をfacebookに投稿

正式リリースから1年で順調に成長

佐藤:なるほど。そろそろ本題に入ろうと思うのですが、6月で正式リリースして一年間が経ちましたが、どのような変化がありましたか?

くぼけーさん:この一年間でおかげさまで大幅に成長しています。正式ローンチは、オフィスに11台設置したところからスタートしましたが、今年の6月時点で導入待ちの企業様含め、88台まで増加しました。今ではオフィス以外にマンションやホテルにも設置されるようになりました。

愛さん:600を利用してくださるユーザーは大幅に増えましたよね!累計商品販売数が46,700個になったのですが、これはローンチ時の16倍にあたります(※)。利用者が増えていく実感はとても嬉しいですよね。
(※6月時点。この記事を出す直前8月頭時点では53,000個まで伸びている。)

くぼけーさん:そうですね。そういえば、取扱累計商品種類数がJANベースで3,108商品になったんですよ!これって普通のその辺にあるコンビニと同等の商品種類数なんですよね。600は100社100通りの品揃えを実現するコンシェルジュ付きの無人コンビニなので、これからも取り扱い商品をどんどん増やしていきたいですね。

佐藤:あの小さいハコの中で、3000種類以上の商品が提供されていたんですね…。ちなみに、今年1年間で一番大変だったことってなんですか?

600が1年間で急成長したワケ

くぼけーさん:一番は決められないですが、やはり難しい局面はたくさんありましたし、今も課題は山積みです。例えば、600の無人コンビニ自体、まだ成長途中のハードウェアなので、アップデートやリプレイスの頻度も高いですし、メンテナンスは1台ずつ導入先に訪問して行う必要があります。また、商品の発注や配送も自社で行なっているので、限られたリソースを最大限に活かす必要があります。

佐藤:先日Twitterで話題になりましたが600は週休3日ですし、社員もまだ10名ほどしかいないですもんね。そんな中、成長できた理由ってなんだと思いますか?

参考:毎日が「休日」か「休日明け」か「休日前」 水土日休みの週休3日ベンチャーが「理想の働き方」と話題に

くぼけーさん:まずは、足元のオペレーション構築をしっかり整えていること、あとは社員の皆さんのおかげですね。皆さんが自主的にいろいろ動いてくれますし、本当に皆さん素敵な方ばかりです。

佐藤:なんか照れますね(笑)。働くようになってから思うのは、600は自然と課題を解消されていきますよね。一定の課題がずっとあるといった辛い状態がないなと思っています。愛さんは600が成長できた理由をどう考えていますか?

愛さん:特徴的な組織体制にあるのかなと思っています。ポイントとして、目的型の組織構造であること、外部リソースを積極活用すること、自走する組織であることが挙げられるかなと。

佐藤:具体的にどういうことでしょうか。

目的型の組織構造

愛さん:まず、決裁権を持っている人に業務が集中したり、ボトルネックにならないよう、組織を30以上のチームに振り分けた組織図を作っています。チームひとつ一つに目的を定め、所属メンバーを明確にし、目的達成のために必要な役割やタスクが割り振られるようにしています。

くぼけーさん:実際、600を提供し始めた時、ちょうど僕は育休中で。僕が育休中の間も、しっかり組織は回っていました。記念写真を撮影する日があったので、その時だけちょっと顔を出したくらいです(笑)。600は男性社員含めて育休取得を義務化しているので、誰かが休暇中の最中でも組織が回るようにする必要があるんですよね。


佐藤:創業時から30以上のチームがあるって、きっとかなり珍しいですよね。

くぼけーさん:僕自身ちょっと優柔不断なところがあって、人が増えていく前に組織のコアとなる部分は作っておいた方がいいなと考えました。組織の他にも、6つのコアバリュー「愛、誠実さ、責任感、柔軟性、仲間を助ける利他性、局面を変える力」や「1分あればなんでもできる」というビジョンも創業時から作っています。

愛さん:二つ目は、積極的に外部リソースを活用して業務のアウトソーシングを推奨していることだと思います。メンバー全員にオンラインアシスタントサービスを利用できる権利がありますし、商品の物流も外部に委託しています。

くぼけーさん:3つ目の自走する組織ですが、これは創業直後の2017年からエンプロイーエクスペリエンス(EX)部署を設けていることが大きい要因になっていますね。エンプロイーエクスペリエンスとは、従業員が組織や会社の中で体験する経験価値のことです。600のEX部署は、機能的な役割ではなく、メンバーが働きやすい環境を作るためなら何でも行います。結果的に、600のメンバーはそれぞれが自身の持ち場で主体的に動く自走する組織になっています。

半径50m商圏の世界を実感

佐藤:最後の質問になりますが、今後600が目指していくところは何でしょうか?

くぼけーさん:半径50m商圏の世界を作り、1分あれば何でもできる世界観を作っていきたいです。
というのも半径500m商圏と呼ばれるコンビニの市場に、今後変化が訪れるだろうと思っているからです。それがすなわち、半径50m商圏の世界です。600としては、国内だけで約10兆円規模の市場になりうると見込んでいます。

最近だと、とあるシェアオフィスで働いている600のユーザーさんは1ヶ月で約14,500円分、600を通して購入しています。明らかに、その人の行動は変わっており、まさしく半径50m商圏に生きているんですよね。近い将来、600が考える半径50m商圏の世界は当たり前のものとなっているかもしれません。

佐藤:なるほど!ありがとうございました!


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局面変えた!(ノ*゚▽゚)ノ ウォォォォォ
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「100社100通りのカスタマイズ」を特徴とする、コンシェルジュ機能付きのキャッシュレス無人コンビニ「600」を提供しています。ハードウェアとソフトウェアを絡めた製品開発ノウハウや技術情報、スタートアップノウハウ、無人コンビニに関するアップデート情報などについて語ります。
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