天井から剣が降ってくる
人間の豊かな感情と想像力のせいで、無駄に「ない」現象にビビり倒す毎日を皆さん送っているかと思います。
おばけ、怪我の痛みのシュミレーション、親友に買収された暗殺者などがあると思われますが、今回はぼくのこわ〜い個人的な妄想を話していきます。共感してゾワゾワしたら『ぐりとぐら』を読んで現実逃避しましょう。
では、行きましょう……ボワボワ……
キモい怪物がいる
まぶたを閉じれる人は知っていると思いますが、閉じると何も見えなくなりますよね。五感の1つを失った状態で外界と接していると、「ない」モノの存在が浮かび上がってくる。
あなたはまぶたを閉じている。
半径1メートル以内に、なにか、いる。
煮詰めたカレーのような流動体を身にまとっている。
無数に並んだ眼球があなたをギョロギョロ見ている。
シルエットは太陽の塔に似ている。
どんなものとも異なる動きで不気味に体を揺らしている。
ゆっくり近づいて行き、やがてワニの数倍は大きい口を広げ……
はい。まぶたを閉じている時にだけ存在するモンスターの妄想です。この世の不可思議は、実は視えてないだけで、存在しているのでは……そんな想像力が、視界を遮断した時限定の怪異を生み出しました。上記のモンスターは1例で、この妄想をする時は日替わりで怪物は来てくれます。
青天の霹靂、怖い画像。
家に住んでいる人は知っていると思いますが、階段とか、扉とか、曲がり角がありますよね。つまり家全体を1望することは、よほど特殊な家でない限り、不可能です。その状況がどんな恐怖を生み出すのか……
ネットでついつい怖い話を閲覧してしまうのはよくあることだ。画面をスクロールしていると、怖い画像が流れてくることもある。
最初はすぐに目をそらすが、なぜだかもう1度見たくなる。怖いもの見たさで、なんだかんだちゃんと見てしまう。
しばらく経つと、あんな怖い画像をなぜじっくり見てしまったのかと後悔する。しかもこんな夜中に。苦手意識だって、あったはずなんだ。
もう寝る準備をしようと、先にトイレを済ませようと思ってトイレのドアを開けたその時。あなたは今まで出したこともない悲鳴をあげた。
天井から吊り下がっていたのは、さっきまで見ていた恐怖画像だった……
というわけで、家の中に怖い画像が貼ってある恐怖でした。画面以外に現れたら本当に気絶しそうです。他にも包丁持ったゆるキャラが曲がり角から現れる想像もついしてしまいます。
と言うか、妄想に限らずイタズラで家族に仕組まれそうです。現実に起こり得るなんて、なおさら恐怖を掻き立てる。
天井から剣が降ってくる
寝たことがある人は知っていると思いますが、仰向きという体制は目をつむらない限り天井を直視することになります。1番天井を意識する瞬間に、どんな恐怖が襲ってくるのでしょうか。
あなたは小さな小学生。とても真面目な良い子で、今日もテストで100点を取って先生に褒められました。
でも、心配事が1つあるのです。それは、今日返されたテスト、実は試験中にカンニングをしてしまったのです。
他の問題は自信があったのですが、どうしても漢字が思い出せません。このままでは、98点です。
良い子ならではの悩みで、あなたは思い出せない自分を責めました。答えが知りたい。100点が取りたい。そう思ったあなたは、とうとう隣の席の子のテストを覗き見してしまったのです。
やがて夜。ずっと心が落ち着かないまま、あなたは布団の中でそわそわしています。
眠れないままに天井を眺めています。あぁ、悪いことをしてしまった。神様はちゃんと見ていて、いつか罰を受けることになるかも……
そう思った直後、天井の板の隙間から何か生えてきます。照明の淡い光が、天井にびっしり並んだ刃を照らしています。
それは剣でした。本の中でしか見たことのない剣が、体を切り裂く準備をしていました。
あなたは突然のことに何も出来ず、すぐに剣が一斉に降ってくる……
自分の想像で自分を殺してしまうなんて、人間の想像力は大したものだと思いますよ。この妄想は特に小学生時代とか、まだ小さい時によくしました。悪事を行うと神に罰せられる想像、小学生には刺激が強すぎたのを覚えています。今思えば神にしては猟奇的な罰ですね。
というわけで、普段している怖い妄想の紹介でした。これらはぼく個人の妄想でしたが、それが転じてホラー映画やお化け屋敷になってしまうんですから、ホント人ってスゴいですねぇ……
最後になりましたが、現実的なやつを紹介して終わろうと思います。
飛行機の音が聞こえると、自分めがけて墜落してくるんじゃないかとビビる。
ーおわりー
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