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奇行を繰り返す成瀬が学校でイジメられない理由:「成瀬は天下を取りにいく」宮島未奈



成瀬は鶏肉を取りにいく。


\ ドッ笑 /





本を買って家の本棚に並べて、そんで満足。
そういう人っていますよね。



アテクシのことでーーーーーーチ‼️‼️

テチ…テチテチ……




阿呆、丸出し。殺してくだたぃ。


もうね、伝統芸能。人類の。私だけではなく人類の。積読は伝統芸能。積読はみんなで作る伝統芸能。そんな伝統、絶やせ。

江戸時代にも葛飾北斎の画集とか買って箪笥とか押入れにしまってそれっきりの人いたと思う。切腹推奨。

この前買った「エレファントヘッド」も長島社長の本もな〜〜んにも読んでない!ニョンニョン。

ただ本屋に行って本を買うのはかなりキモティ(気持ちが良い、の意味)ので、やめられない。本屋にいると視界が虹色の光に包まれて、人語を解するユニコーンと肩を組み一緒にしりとりをしながらボックスステップを踏んでいるような、得体の知れない高揚感がある。

今日も本屋に行ったんですけど、本当はチェンソーマンの18巻が欲しかっただけなんですけど、余計な本を2冊も買っちゃいました。

チェンソーマンだけをレジに持って行くと店員に「コイツ、"大衆"ですわな笑」と思われるのが嫌過ぎて、センスの良さそうな本を抱き合わせて買ってしまう。

今日買ったのはこれ。↓


ちなみにもう1冊はドラえもんのホラー回だけを集めたやつ。なにそれ。これ。↓


『成瀬は(以下略)』、どこの本屋に行っても爆裂激推し特設コーナーができているから気になっちゃって、ついに買ってしまった。本屋大賞とかいう自分の知らない権威が選定した作品らしい。権威に選ばれてりゃそうなりますわな。アタシら消費者は本の権威の掌の上でフラダンスさせられてるってワケ。

積読の本も最初の数ページは買った日に読むんですけど、「夜ご飯の後に読も〜っと笑」と思って、そのまま。殺してくだたぃ。

ただ、『成瀬は天下を取りにいく』はそのまま一章全部読んじゃった。

その一章の西武大津店の話は試読できるらしい。

読んで〜〜。↓


この試読部分だけの話をしますね。それが優しさ。配慮。多様性の尊重。おちんちんのない男性。



あ、成瀬の話の前に、同時に買ったチェンソーマン18巻の話してもいいですか。ありがとうございます。

チェンソーマン、正直もう巻数が2桁になってから内容が全くわかっていない。キガちゃんって敵?味方?なんでいつも飯食ってんの?飢餓だから?お、解決した。じゃあチェンソーマン協会って何?クァンシどんな下着つけてるの?三船フミコってクァンシとエッチしてますか?

ただ18巻は知っているキャラが何人か戻ってきていて良かった、それだけ。


【マジで全然関係ない話】
中学生の頃の話なんですけど。その頃はまだ学年でも結構上の方の頭の良さがあって、授業でも"全くわからない"ことはほぼ無かったんですけど、一回だけワケわかんなくて泣きそうになったことがあって凄く覚えていることがあるんです。それ、今書きますね。
保健の授業で応急処置の包帯の巻き方を学ぶ回があって、隣の席の人の頭に実際に包帯を巻いて練習するように指示があったんですけど、巻き方が全然わかんなくてぐるぐるになってたし、私に包帯を巻かれている隣の席の女の子も「はぁ?なにコイツ」みたいな感じになってたし、いい加減に誰か助けなさいよ、と思ってマジで泣きかけました。はい、終わり。

本当に関係なさすぎる💢




成瀬の方の話に戻します。ありがとうございました。

西武大津店を読んだ感想は、「なんだかよくわからないけど面白かった」です。

成瀬というキャラが特段面白い訳でもないし、どこかに面白いシーンがある訳でもないんだけど、文章的な面白さがある。小並感。

成瀬のように奇行を繰り返すガキは得てして必ずイジメの対象になる。ソースはこれを読んでいるお前。

例えばザコシのように、奇行が周囲に強烈にウケていればそうならないが、成瀬のそれはそんなに面白くない。西武からの中継に毎日映り込むって何が面白いんですか。

ただ文中の記載の通りならば、成瀬は周囲から距離をとられているもののイジメの対象にはなっていない。そうならないのは何故か。

芸人の永野がこの本について喋っていたのを見たことがあって、そこでは「成瀬はある程度見た目がいいから奇行が許されプラスの評価が付く」という趣旨の話をしていた。たしかに。マジでそれですわ。

成瀬が脂マシマシチー牛男子だったとして、そんな奴が西武のユニフォーム着て毎日中継に映り込んでいたら本当に怖い。でもそれが美形の14歳女子中学生だから許されている、という感覚は確かにある。というかそれしか理由がない。

『成瀬は(以下略)』の本のカバーには成瀬のイラストがデッケ〜く描かれている。そんでもって結構かわいい。

表紙

(あんまり言いたくないけれど、やっぱり成瀬のビジュアルが前情報として提供されているからこそ、本としての評価もこれほどまでに上がっていると言うこともできる。)

成瀬は美人で見てくれの良い女だから、奇行も微笑ましく見ていられる。

外見の良さが彼女の将来性をある程度保証してくれている分、親も友人も奇行を止めない。外見の良さがもたらす人生の余裕があり、その余裕を持って成瀬は奇行に走っている。

ブサイクチーズ牛丼特盛男子がそれをしていたら「そんなことしている暇があったならば勉強されたし。」と刃を向けられ、さらには滅多刺しにされているに違いない。

成瀬の奇行ムーヴは涼宮ハルヒのそれと似ている。ただ個人的な意見として、涼宮ハルヒは成瀬とは違って人としてちょうどツマンネ〜〜と思う。ハルヒ観たことないけど。ていうかハルヒって名前凄すぎないですか。

その点において成瀬はバランスよく描かれている。面白いかツマンネ〜〜かの判断がなされる段階にいないというか、淡々と奇行を繰り返しているだけで短略的な人目を気にしていない。

もちろん中長期的な視点においては「何か偉大なことを成し遂げて有名になりたい、評価されたい」という思いがあるのだろうけど、奇行を実行する段階においてはただ実行することにのみ焦点があり、諸行無常の中にあるというか、第三者の視線は気にしていないように思えた。

見た目の良い女子中学生がこれをしていたら、無敵である。進む方向がどちらであれ、誰も彼女を止められない。何が彼女のストッパーとなり得るのか。

この作品は絶対にアニメ化、ドラマ化してはいけない。これを動画にされたらつまんな過ぎるから。何度も言うように、成瀬の行動自体はそんなに面白くない。文章で表現されているが故の行間の補完があるからこそ映える物語とも言える。私の読了後の感想「なんだかよくわからないけど面白かった」はそういうこと。


うんち……

ブリョリョ…モワッ

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