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耳下腺腫瘍になったよ 13 (入院1日目)

病院に行かないといけないギリギリに家でシャワーを浴びた。毎日1日2回シャワーを浴びる僕としては、次にいつシャワーを浴びれるのかわからないって状況が一番ストレスだった。

準備したものを持って病院の入院カウンターに昼前に到着。診察券、連帯保証人の誓約書、入院直前の体調シート等を提出。

入院棟に着いたら身長・体重・体温・血圧・血中酸素濃度を測って名前とバーコードが印刷されたリストバンドをつけられた。退院まで外せないらしい。どういうシステムになっているの詳しくは知らないけど、システムがきちんと設計されていて入力時の人的ミスを減らす体制になっているなら、患者を取り違えるミスもだいぶ少なくなってるはず。

入院棟への入口は外側からでは開かないようになっていて、入口の横にあるインターフォンから連絡して開けてもらう仕組みになっていた。また内側から外に出る時も自動的には扉が開かない仕組みになっていて、常にナースセンターで人の出入りが管理されていた。これで勝手に外から部外者が入ってきたり、入院患者が外出するのを防ぐ仕様になっていた。

入院棟は勝手に消毒液の匂いでもしてるのか思ってたのだけれど特に匂いはしなかった。とても綺麗だった。

4人部屋でお願いしたのだけれど、僕以外に既に3人が入院している部屋だった。それぞれのベッドの周りのカーテンが閉まっていたのでどんな人たちかはわからなかった。とても静かだった。

僕がアサインされたベッドは窓の横で両脇に荷物を入れる棚やスペースが用意されていて想像以上に広かった。カーテンを閉めると中がどうなっているのかはわからなかったのでプライバシーは確保されるけど、布一枚で隔てられているので少しの音でも目立った。僕の場合は、たまたま同室の人たちが静かだったので気にならなかったけど、音に敏感な人はノイズキャンセルのイヤフォンや耳栓を用意した方がいいだろう。ただ、他人の存在に敏感な人は個室を取ることオススメする。カーテン越しに相手の気配は常に感じるから。ベッドのサイズはシングルで固かったけど寝心地も問題なかった。ベッドの上半分はスイッチで上下するようになっていた。術後体を動かすのが大変だった時にこの機能には助けられた。

ベッドに着いたらまずは両足の甲にペンで○印を書かれた。理由は聞かなかったの不明。その後、入院と手術の予定表を渡されて朝から夜まで毎日どのタイミングで何が行われるのか記載されていた。例えば、点滴や抗生物質、痛み止めの頻度やシャワーを浴びれるようになる予定日など。退院日に関しては空白で、これはドレーンが抜けないと決められないとのことだった。

ドレーンは、ゴムかシリコンでできたメモ帳ぐらいの大きさのパックだった。それと手術後がチューブで繋がっていて少しずつ血とか変な体液が溜まっていっただけど、看護師が1日2回中味を取り出していた。密閉されているはずなのに、顔の近くだったからなのか、常に少しだけ血とか膿のような匂いが漂っていた。

これで全ての入院手続きが完了。渡された病衣を着て持ってきた物を整理しても時間が余った。特にすることもなかったので気づいたら昼寝していた。

病院食はまずいだろうと想像してたけど普通に定食みたいで美味しかった。

食事の時間と起床・消灯時間は決まっていて、毎回体調確認と挨拶に来てくれた。

初日の夜はぐっすり眠れた。

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