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卒園式、それが確実に近づいてきている。

ついに娘の卒園式が近づいてきた。
娘は1歳になる前から保育園に通っている。

だから娘は保育園に入ってから6年の日々がもう過ぎようとしている。

あんな小さかった娘がもう普通に韓流アイドルの話ができるまで成長している。

そして私も娘によって父として成長させてもらった。
娘のおかげで父、または親になったと実感する。


先日、娘の卒園式の予行練習があった。
娘は前日から緊張を隠せない様子だった。
娘の先生はしっかりしていて頼りになるが、ちょっと怖い。

娘は先生が満足するような卒園式予行練習ができるか不安だったようで、「あー上手くできるかな?心配なんだよねー」と前日の夜に話していた。

予行の前日の夜には「証書をもらう時に鳥が羽ばたくみたいにすると先生がおこるんだよねー」と卒園証書を貰う時の手を上げ過ぎている、間違った手の動きを再現し、上手くいくかどうしきりに気にしていた。

娘はだいぶ卒園式予行が不安なようだった。

何か娘に声をかけなければ、その時に私は思った。

ただ、安易に「大丈夫だよ」と娘に言って済ますことはできないと私は考えた。
下手な慰めは娘の心に響かないと思ったのである。

大丈夫と私が言って、かりそめの安心を娘が得たところで、次の日の卒園式予行で先生からへこまされたら、大いに傷つくであろう。

そこで私は「ユキ先生はきっと予行が上手くいっても、できてないことは注意すると思うよ。それは本番の時にみんながちゃんとしようって頑張ろうとするために言うんだからね。ユキ先生はみんなのことを思って明日は厳しくするかもしれないけど、精一杯やればいいんだからね」と娘に伝えた。

娘は私の言葉をどれだけ理解したか分からないものの「分かった。ユキ先生に本番に頑張ったって言ってもらえるようにする」といろいろ考た末に辿り着いたような表情で言ってくれた。

そして私も娘の卒園式予行の日にちょうど、いつもより負荷がかかるけっこう大変な仕事が予定されていたので「パパも明日はお仕事で大変なことがあってドキドキしてるから、一緒に頑張ろうね」と娘に言うと、娘は「私も頑張るからパパも頑張ってね。パパもきっとうまくいくよ」と答えてくれた。


卒園式予行の当日、私はなんとか緊張する仕事をうまくこなすことができ、安堵しつつ、ただ娘がどんな卒園式予行を経験したか心配しながら保育園にお迎えに向かった。

家に着いてから卒園式予行の感想を娘に聞いたところ「良かったよ。褒められた。みんな良かったって。誰かだけじゃなくてみんな良かったって言われたから嬉しかったんだ」とクラスメイトも含めて、怖めの先生から賞賛されたことを娘は喜んでいる。

ほんとに良かったし、きっと娘はすごく頑張ったんだろうなと心が熱くなった。

さらに娘は「パパのお仕事はどうだった?パパもちゃんとできた?」と聞いてくれて、さらに心を熱くした。

娘自身が大変だった日に、私のことも気にできるのかということに感激し、言葉に詰まってしまった。

子どもの成長とはすごいものである。

これからも娘の成長に感動できるように、しっかりと向き合って子育てしていきたいと強く誓った。

そして卒園式の当日には私はどれくらい感動するか想像もつかない。

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