フルマラソンをいかにして走りきったか
フルマラソンはきつい。
夏は暑いくらい当たり前のことであるので、あえて言う必要がないかも知らないが、それでも言いたくなるくらいきつい。
ハーフマラソンの大会には20回くらい参加しているのであるが、フルマラソンは比べられないくらいきつい。
そんなフルマラソンをどうにか走りきったことを書こうと思う。
6年くらい前、マラソンへの意欲がとてつもなく高まっていた。
そしてハーフマラソンの大会で1時間40分という記録をだしてだいぶ調子にのってしまった。
これならフルマラソン走れるのではないか、フルマラソンで4時間をきることも可能ではないかと勘違いしてしまった。
そしてノリと勢いでフルマラソンの大会に申し込んでしまったのである。
大会当日は走りはじめて20キロくらいはわりと快調であった。
しかし20キロ走ってから、「あっこの倍走るのか、無理だ」という考えが湧いてきた。
20キロ走ってからの20キロは、想像の遥か上をいくきつさであった。
だいたい練習でも25キロ以上走ったことがないのに、なぜ42.195キロを走れると思ったのか自分自身を恨みながら走っていた。
ただ最後まで走りきれたのは一つだけ理由がある。
それは給食所の存在である。
かなりローカルな大会であったが、マラソンの最中に食べる物が充実していたのである。
私が参加したマラソン大会は周回コースで42.195キロを走った。7キロのコースを6周走るとゴールである。
給食所が一か所あるのだが、6周するので6回食べることができる。
そして素晴らしいのが6回ともメニューが違うのである。1周目はおにぎり、2周目はサンドイッチ、3周目はそばなどとサービスがかなり良かった。
「次の食事は何かな?」と楽しみにしつつ走ることができた。
むしろこの楽しみがなかったら途中でリタイアしていたかもしれない。
食べ物の力で私はなんとか42.195キロを走りきることができた。
4時間をきれるかも、などという甘い考えは間違っていて4時間20分かかった。
しかしやりきったという充実感が得られた。
消費したカロリーよりも給食所で食べた物のカロリーの方が多いかもしれないが。
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