褒められたい友人
もう10年以上の付き合いになる。
色彩の講座ではじめて会ったAちゃんは、対面形式にレイアウトされた長いテーブルの前の方(先生の一番近く)に座っていた。初回から遅刻してしまい慌てて教室に入った私は、先生よりもAちゃんに目が止まった。
白金マダムってこんな感じなのかしら...という印象とともに、「(数ヶ月通うこの講座で)この人を敵に回してはいけない。」と瞬時に思った。
この話をするとAちゃんは怒るけど、本当に思ったのだからしょうがない。
(白金じゃなかったけど、マダムは正解だったし。)
実際にはそんな警戒は不要で、ロープレやディスカッションの授業を通して気が合ったんだっけな、気づいたら長いつきあい。共に個人事業主で彼女が好きな仕事に就いてバリバリ働いていることも刺激になる。昨年も所属している団体で、一緒にオンライン企画をやったりと楽しかったな。
そんなAちゃんが、ある日一緒に飲みながらこんなことを言った。
○○は、みんなにいつも褒められていいなぁ。
私は全然褒められない。
実際はそんなことない。大体私もAちゃんを結構褒めてるのに本人にはもの足りないのか。つまりはもっと褒められたいってことね、.....ということで分析開始。
ポイントは、褒められた後の「返しの言葉」?!
例えば「これ凄いよね」と褒められた時どう返しているかを振り返って検証。
私は「いやいやそんなことないよ」ということが多い気がする。褒められること自体が照れくさいし。
対してAちゃんは必ず「そうなの、私は凄いの」というタイプ。大門未知子みたいな感じ?! いや、そこまで大袈裟じゃないけれど、自分で自分を褒めるので、結果他人が褒めなくてもよくなる。
(余談:自分の父親もこのタイプの進化版なのだが、1回褒めると自分で褒め続けるので非常に面倒くさい。)
二者を比較すると、「いやいやそんなことないよ」と謙虚な返しのほうが、「いやほんとに凄いと思うよ」とさらに褒めてもらえる可能性が圧倒的に高い。のではないかと結論。
もっとも謙虚が絶対いいとも思わないし、あえて謙遜しているなんて書くと途端にいやらしくなってくることに書きながら気づいている。
しかし確かにAちゃんは、全然謙遜ない人だったと改めて。(笑)
※旦那さんに報告したら大爆笑したらしい。
謙遜トレーニング開始
ということで、完全に遊び半分で、1回謙遜してみれば?を提案。
<Case1>
プレゼントをあげて「ありがとう!センスいいね」と言われた時
(通常)「そうでしょ!(私は)センスいいものしかあげませんから!」
↓↓↓↓↓
(修正)「気に入ってもらえて嬉しい。」
<Case2>
教室の生徒さんに「今日の献立美味しかったです!」と言われた時
(通常)「私は、美味しいレシピしか作らないので!」
↓↓↓↓↓
(修正)「よかった♪ ぜひ復習してね!」
こうやってあえて書くと邪悪なトレーニングだ。(笑汗)
結論。褒められ続けたい時だけ、謙遜する。
最も実際のAちゃんは、本当に直そうと思ってないし直す必要もない。
ただ、Aちゃんが謙遜してきた時は、多めに褒めるようにしようと思う。
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