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黄色くてまんまるだけが月じゃない Perfume「Moon」

Perfumeの新曲が出たよ~~!うれしい~~~!

推敲もそこそこに、なんでこんなに急いで書いているのかといえば、今日これからSONIC MANIAに行くからです!Perfumeを見るのをめちゃくちゃ楽しみにしているからです!

昨日こんな最高な新曲がリリースされて、今日ライブで見れる(かも)という、なんともタイトなスケジュール感。盛り上がらずにはおられない。

「Moon」=月。月の表面温度は、太陽が当たっているところで170℃、当たっていないところでは-110℃になるらしい。月にはほとんど大気がないので、地球上では考えられないほど温度変化が激しくなる。

3分ぴったりの短いこの楽曲の中にも、そんな温度変化があるなと思う。イントロのひんやりとした音色、クールな印象の歌いだし。シャカシャカした雰囲気、かき氷を食べているみたいな感覚におちいる。

そこからだんだんと色んな音が加わっていく。Perfumeの曲、もっといえば中田ヤスタカの曲を聴いているとき、思うことなのだけれど、こう、曲の中に手を突っ込んで、肘まで浸したあたりに、すごい面白い音がいっぱいちりばめてあるなと思う。

つまり、基本的なビートやベース音や、メロディー、リフレイン以外で、効果音的にちょこっと入れてある音がすごく面白い。1番で聞こえたけど2番では聞こえなくて、本当にその一回限りでしか使われていないとか。1番と2番で微妙に音のニュアンスが違うとか。「この曲の雰囲気でそんな音使うんだ!」みたいな音があったり。

それが「ちょっとだけ手を伸ばしたら気づける場所」に置いてある。耳をそばだてて何回も何回も聴かないと聴こえてこないとか、めちゃくちゃ高性能な音響機器を使っていないと聴こえないというわけでは決してない。ちょっと曲に神経を向けて聴いてみたときに「あれ!?こんな音鳴ってたっけ!?」という発見をすることがある。

映画で例えるとするなら、ほんの一瞬だけ映るエキストラがめちゃくちゃ気になってしまう、みたいな話かもしれない。作品の臨場感を持たせるために、物語の邪魔をしないよう、それでいて自然に物語の世界が進んでいくように、作品に登場するのがエキストラの本来の役割である。

ただ、何度も同じ映画を繰り返し見ていると「このエキストラの人の自然な演技すごいなあ~」とか「このエキストラの動き、気にしてなかったけど面白いなあ!」といったことに気付いた経験はないだろうか。私は結構ある。

「Moon」にもそういう、名エキストラのような音がいっぱい散りばめられている。だからこそ無理なく自然に、聴いている人のテンションが上がっていくのではないかと思う。

曲の温度と自分の体温が同じスピードで気持ちよく上がっていって、ラスサビになると私はいつも、心の中で頭をブンブン振って、「ムーンムーンムーンムーン!!」と絶叫している。

この曲の個人的なイメージを言葉にさせてもらうと、「夕方、地平線にぼんやりと浮かぶ白っぽい月」が「夜にぽっかり浮かぶまんまるの黄色い月」になる様子を描いているようだなと思う。


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