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オジサンがつくる 「押し花」

 DIYというと特別感がありますが、手作りしたものは大体DIYなんでそこらへんにDIYがけっこう溢れているものです。毎度DIYのネタづくりで試行錯誤しているのですが、ふと小さな頃女の子にもらった「押し花」を思い出しました。あれも考えるとDIYだったんだなぁと思いを馳せつつ、オジサンになった今あえてあの「押し花」をDIYのネタにしてみたいと思います。

プレス機からつくる

 おそらく「押し花」をくれた女の子は、辞書なんかにこっそりと挟んで作ってくれたのかなと思うとロマンティックな気分になります。しかし、DIYを半ば仕事にしているオジサンがつくる押し花には、そのような純粋さがありません。生産性を高めるために効率よく大量に作ることが重要になります。そこでまず「プレス機」からDIYし始めます。

材料(プレス機用)

  • 針葉樹合板:300×910×24mm

  • 寸切りネジ(全ねじ):M8×90mm

  • 蝶ナット:M8

  • 鬼目ナット:M8

作り方(プレス機)

 板で挟んで上に重しを置いてもいいですが、ムラなくプレスするためネジで締めこむ簡単なプレス機を作っていきます。ここでは「鬼目ナット」という木部にボルトをねじ込むための「受け」をつくる大変便利な金具を使います。

このような感じで6箇所にボルトを設置します。真ん中にもう一箇所あっても良いかもしれません。
鬼目ナットを設置する場所はおおよそで構いません。
ドリルで穴を開け、そこに鬼目ナットを設置します。鬼目ナットのサイズによって穴の経と深さに指定があるので、購入した商品説明書を確認してください。
 開けた穴に鬼目ナットを取り付けます。今回は六角レンチでにねじ込むタイプです。曲がって入らないように慎重に廻しましょう。鬼目ナットはこの他にトンカチで打ち込むタイプもあります。
取り付けた鬼目ナットに寸切ネジ(全ねじ)を取り付けます。このネジはボルトの頭がないバージョンでネジの部分だけの棒です。
上に重ねる板の方にも、寸切ボルトが通るよう同じ位置に穴を開けます。ボルトよりも少し大きめに穴を開けておくと通しやすいでしょう。ワッシャーと蝶ネジを入れてプレス機の完成です。

押し花づくりと飾り付け

 さきほどのプレス機を使って押し花を作っていきます。新聞紙をつかって幾層にも重ねて行けば押し花の大量生産が見込めるでしょう。今回はポスターフレームに額装するためにアレンジを加えてみます。

材料(押し花用)

  • 新聞紙

  • スプレーのり

  • 厚紙

作り方(押し花)

挟んで放置して置くだけです。

水分を吸収してくれる紙なら新聞紙でなくてもキッチンペーパーでも構いません。しっかり挟んで3日以上置いておくと良いかと思います。

飾り付け

 厚紙で抜き型を作ります。今回はサンダーボルト型。この型紙をもとにスプレーのりで台紙に塗布します。あとは「のり」がついたところに押し花を貼っていくだけです。

デザインは自由です。アルファベット、数字なども面白いと思います。今回はサンダーボルト型。
デザインが決まったらカッターで切り抜き。
台紙となる厚紙を下に敷いて、型を上に載せてスプレーのりを噴霧します。
ピンセットを使って、噴霧したのりに合わせて貼っていきます。あまり考えすぎずに貼っていきましょう。
のりからはみ出さないように貼っていくと仕上がりがキレイです。はみ出そうであればハサミで切って貼るのもありです。
今回は近所の花屋のセール品2種と道端に生えていたシダを使いました。

まとめ

ありあわせのフレームにいれたので余白が多いですが、フレームに入れるだけで随分と雰囲気がよくなります。

 この歳になって押し花を作るとは思いも寄りませんでしたが、以外に楽しいものです。特に台紙に押し花を貼る工程は無心になるほど集中できました。このようなポスター調の押し花であれば、オジサンでも趣味は「押し花」といっても気味悪がられないかと思います。ぜひお試しください。

こちらからも作り方が詳しく掲載されています。

写真:薮内 努 https://www.instagram.com/yaboo/

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