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注目のCASE・MaaSプレイヤーたちApple

WWDCでアップル×車の連携が拡大したところで、自動運転やコネクテッドカーなど今までの取組みをまとめてみました。

上で取上げた記事にも書きましたが、アップルが今年のWWDCで自動車のデジタルキーと「Appleマップ」を活用したEVの長距離ドライブを支援する新機能を発表しました。ここにきて自動車領域でのプレゼンスが高まりつつあるAppleについて、CASE・MaaSにおけるこれまでの取組みを整理したいと思います。

Apple×自動車と聞いて、すぐに「Apple Car」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。「Apple Car」と呼ばれるこのApple製EVの開発プロジェクトは「Titan(タイタン)」というコードネームで呼ばれており、2015年に開始したと言われています。
この頃から提携パートナーの有力候補としてBMWとは度重なる交渉を行っていましたが、結果的にこの話は実ることなく終了してしまったと言われています。その理由として、Appleが自前で自動車開発を行いたい一方で、BMWは単なるサプライヤーになってしまうことを警戒したのではないかと噂されています。加えて当時この交渉を行っていたi3の開発担当取締役がフォルクスワーゲンに移籍したことも影響していると考えられます。
その後、テスラから当時の副CEOや従業員を引き抜き水面下で開発を進めますが、開発の難航により発売が遅れるとの噂や、2016年には自動運転車の開発に携わる従業員を数十名解雇し、ソフトウェア開発に特化する方針に転換したなどの噂が出ました。
しかし2017年には公道での自動運転車両のテスト走行を開始し、ティム・クックCEOも自動運転システムの開発を行っていることについて認めます。ここから自動運転開発が加速したと見られ、Appleが自動車を2023年~2025年の間に発売するというアナリストによる予測も出されます。
2019年にはCDO(最高デザイン責任者)であったジョナサン・アイブ氏がAppleを去った後に「ハンドルのない自動運転車を構想していた」と話し、Appleの自動運転車両「Apple Car」の開発が着々と進められているということが明らかになりました。
こうした流れの中で、2020年にはAppleが乗員同士が向かい合って座ることを前提としたエアバッグの搭載を計画していることが新たな特許から判明し、WWDCで具体的な自動車関連技術の発表もあり、「Apple Car」の登場はますます現実味を帯びてきています。

2025年までに登場すると予想される「Apple Car」は、登場するとなればMaaS車両として間違いなく大きな注目を集めると考えられ、MaaS車両だけではなく、もしかしたらその周辺サービスやサービスプラットフォームの発表を行う可能性も完全には排除できません。
こうしたIT Giantの、自動車領域における今後の動向から目が離せません。

会社名:Apple Inc.(アップル)
代表者名:ティム・クックCEO
本社:米国カリフォルニア州(シリコンバレー)
設立:1976年4月1日

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