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大阪から、渋谷の図書館にについて考える

「場所が拘束されていても、世界の情報が手に入る」その便利を叶えてくれるのがメディアではないか!という今更な気づきを得たので、今日は、便利眼精疲労にならない唯一のメディア「ラジオ」を聞いて通勤してみました。

せっかくなので、収集した情報の中から「たのしー」と思ったことをまとめておきたいと思います。(結局眼精疲労。)

今日は「渋谷のくらし」という、(大中小極小の)渋谷の出来事を扱う30分番組から、図書館にまつわる話題をまとめることにしました。

〜(渋谷区立)西原図書館では、子供読書週間に合わせて第10回リサイクル市を開催。渋谷区の図書館や住民たちから寄せられた本 約3,000冊が「持ってってどうぞ!」と解放される日。〜

ー「地域のリサイクル市」は、良い!

リサイクル市の良さについて語る西本、貝塚 両氏。その魅力は、出品されているものから「地域」が見えることにあると言う。

西本「例えば、南青山ならファッション系のものが多い。郊外に行くと子供の絵本。
地域地域によって読まれている本とか生活しているしている人たちの興味の対象も違うから、集まってくる本も変わってくる。」

貝塚「確かに!わたしも結構古本屋好きなんで、旅行とか行くと、その町の古着屋とか古本屋とか、その街ごとの(店に)絶対行くんですけど。」

「その地域に暮らす人々が、大事にしているものがわかる。」

そう、私は色々な駅中書店のウイークリーランキング1位のものを買う、と言う遊びを学生時代していましたが、似た感覚です。どんな生活で、どんなことに関心のある人たちが集まっているのか、何が推しの地域なのかなど、不動産屋さんより雄弁に語るのは図書館や本屋だと、数度の引っ越しで実感しました。

ちなみに、私調べですが、大阪はなんとなく建築の本が多い気がします。(近代建築とか安藤忠雄とか)文化の全ては、新喜劇と粉もんだと思ってたから意外でした。(私の無知のせいかもしれないけれど、大阪にこんなに近代建築が残っていると言うのは、来るまで本当に知らなかった)

ー図書館ってそういうことしてるのね!

図書館の足立さん曰く、西原図書館の特徴は「美術館の図録をたくさん所蔵していること」だそう。渋谷区の図書館10箇所ではそれぞれに特性があり、笹塚図書館は、駅前にあるという立地の特性上、ビジネス関係の本を集めている、など用途によって使い分けるのも楽しそう。

図録!!図書館機能として、「私たちはこのジャンルの本を収集します」と言う仕組みがあると知ったの、私は去年の秋なのですけど(仕事で知った)、一般的な話なのかしら。それにしても、いいなーと思いつつ高くて買ったことなかった図録は図書館で見ればいいのか。確かに、貝塚さんの言う通り、重いし、「この写真だけでいいんよな!」と言うことは往往にしてある。これからはそうやって図書館を使おう。

ー借りる文化、なくなったよね。これから図書館はどんな場所になるの?

最近図書館、利用していますか?と言う話から、話題は「借りる文化」の話へ。 それは、図書館がこれからどんな場所として求められていくか、ということへのヒントにもつながる。

西本「レコードもCDもDVDも借りていたけど、最近(借りることが)なくなったでしょ!(だから図書館も)本を借りる場所じゃないとこ、という価値(を提供できるかどうか)が問われているんだと思う。」

貝塚「そのまま読んでいいですよ、という本屋さんとの差別化はアイディアが必要だよね。」

佐賀県の武生図書館で見た光景が忘れられないという西本さん。(このお母さんの勢いを文字化できなかったので、そこは聴いていただきたい)その経験から思うことは、「本の蔵書のような「スペック」だけではなく、これからの図書館は人々が”集まりたい”と思う場所であることが大事。」ということ。

2人の間で合致した、心地よさのキーワードは「曖昧さ」           それはこんな理由による。

西本「最近の街は、目的がないといちゃいけない、という感じがある。
カフェに行ったらコーヒーを頼まなくちゃいけない、とか。          渋谷には、曖昧なところが特に少ない。道端の椅子も撤去されたりして、座ってもいけないから、ぼーっと座るだけの場所がないみたいな)
サードプレイス的な、ブラブラと何かできる場所をみんな欲しがっているのではないかね。」

ほしい!ほしいの!そういう場所が!そして何なら、そういう場所を作るのが楽しそうだと思うの!やりたい!

社会に出るとめっちゃ目的を問われ、追求され、それだけを追う毎日を課されますよね。大変。無目的の中にあっても心動かされちゃうものとかのなかに、おかしみがあるのではないのでしょうか。(遠い目)

ひとときの無目的で英気を養って、明日へ踏み出すのでもいいから、目的から解放されたいときあるよね。何してもいいのよ、な場所に図書館のイメージが生まれ変わるなら、本当に応援します。図書館て、「喋っちゃいけない」「食べちゃいけない」「走っちゃいけない」みたいな、「〜できない場所」のイメージが子供の頃は強かったけど、最近はカフェが併設されてたり、グループ学習室があったり、ホールや公園が併設されてたり、街の文化とコミュニティーの中心というイメージに変わりつつあるのかも。楽しいね!

ー雑誌を読みに図書館に行こう!

図書館はさっきも述べたように、蔵書があるというのが大事な機能のひとつでもある。その蔵書を使って、西本さんのお友達生島さん(スポーツライター)は「オリンピックを振り返る」というイベントを、図書館で開催されているとのこと。

西本「朝日ジャーナルとか、持ってないし、買えないのよ。でも図書館になら、バックナンバーがたくさんある!図書館は、雑誌ですよ。あと、専門誌もある。」

貝塚「これとこれと、この本をこういう感じで見ると面白いよ、と司書さんとは違う視点で本を紹介してくれるサービスとかあったらいいかも!」

西本「イベントの立ち上げ方によって新しい本との出会い方が演出できるかもね。

失敗したくないという世の中だから、じっくり図書館で本を読んでから買うという使い方もいい。渋ラジにいると「面白いかどうか」を聞いてから本を買おうとする人がとても多いから。今きっと、図書館では、(本が)最新か最新じゃないか(という価値)は関係なくなってきているし。

それ。著者イベントだけじゃなくて、料理人とか音楽家とか近所のおばさんとか、いろんな「街で生きてる人」が好きなことを話しに集まれる場所として、本のある空間はとても便利だと思うのですよ、私は。テレビもラジオも(一般的には)普通の人は立ち入れない世界ではないですか。本は、そこのハードルが比較的低めなメディアだと思うのです。読書会とか、興味さえあれば何の資格も美貌も面白い小話も要らないから! 楽しいなー。私もいろんな人が楽しそうに知的好奇心を満たしている現場で呼吸したい。

ーおわりに 狭い部屋から、本棚を取り出す。都心生活の図書館利用!

西本「都心に住まう人として、(自宅の本棚の)蔵書を図書館で担保する、とするというのはありかもね。部屋も狭いし。」

貝塚「(司書だけでなく)その街の人が関心に合わせてキュレーションすることで、住民の特性が現れてそれもまた面白いかもしれないね!」

引っ越しの時、不動産屋さんに「図書館か本屋が近いこと」という条件を出したにも関わらず、「最寄りの本屋はコンビニ」みたいなありえない生活環境で生きている私です。次こそは本屋基準で家を決めるし、何なら趣味に特化した物件紹介する不動産屋あったら需要あると思うのですがいかが?スタジオが近い物件めっちゃあるとか、古着屋のおすすめ教えてくれるとか。ほしいです。ありますか?借ります。

さておき。何を自分のものにして、何をデータ化して、何をシェアにするか、というのは現代人の課題なんでしょうね。上手いこと使って、過ごしやすい導線と息しやすい空間で人生を過ごしたい。

生活の工夫というのは、考えるだけでわくわくするね!だって人生だものね!幸福度が増したので、この辺で終わりにしようと思います。

また今度!



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