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ジョブ理論でプロダクトを作った話

BtoB SaaSのプロダクトマネージャーやってる、みやながです。

昨日(2019/3/4)渋谷ヒカリエにてSaaSプロダクト開発に関する勉強会に登壇させていただきました。

当勉強会ではSaaSプロダクトの顧客ニーズの把握にジョブ理論を採用した話についてお話をさせていただきました。

番外編: ジョブ理論の実践を振り返って

ここでは時間の都合上、勉強会に収まらなかった内容を書きます。

ジョブ理論を実践してみての所感を列挙していきます。

・概念の理解に多少時間がかかる

そもそもジョブ理論を推薦したのは社内のデザイナーで恥ずかしながら私はほぼ未知でした。

ということで、理論を勉強しながらこの課題に取り組みました。

「ジョブ」、「Jobs-To-Be-Done」、「消費するではなく、雇う」など独特な言い回しがあり、理論として理解するのに多少時間がかかりました。

また、スライドにも記載の通り、ジョブ抽出をプロダクトメンバー全員で実施したのですが、その際にも事前に理論の説明を十分に行った上で実施しました。

(それでも理解に差がありましたが、、)

いい、悪いとかではないですが、理論を理解するには多少時間が必要であると思います。

・ヒアリングの仕方には工夫が必要

次はヒアリングを実施した時の話です。

上記書籍ではヒアリングシートのテンプレートがあり、インタビュー時にテンプレートを埋めていけばよいと思ってました。

しかし実際ヒアリングすると「ジョブはなんですか?」とは聞いてももちろん正確な回答は返ってこないため、「手段(何を雇っているか)」→「目的」→「ジョブを汲み取る」のような形で確認していくことになります。

・ジョブ自体の抽象度も重要

ジョブの抽出が終わり、グルーピング→絞るのような流れで進めたのですが、ジョブ自体の抽象度に多少悩まされました。

例えば「売り上げたい」というジョブは普遍的で抽象度も高すぎるため、このジョブに対してSolutionを考えていくのはほぼ無意味です。

列挙したジョブをツリー化するなどしてSolutionとの距離感を考えた上でジョブを選択することも重要かと思います。


理論を実践する難しさは多少あるものの、ジョブ理論は顧客ニーズの把握に強力な手段となります。このような課題をもっている方はお試しあれ。

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