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四国中の特急を乗り回した-四国旅行vol.1

先日、四国1周旅行に出かけた。西は陸路で大阪までしか行ったことがなかったので、今回の旅行で大幅に都道府県踏破実績を解除したことになる。
そんな旅行の記録を何回かに分けて書きつけておきたいと思う。

そんな1回目は旅行での移動にスポットを当てたい。

四国中の特急を乗り回した

今回の旅行で使った切符は「四国フリーきっぷ」である。
これは2泊3日の間JR四国全線の普通列車と特急の自由席が乗り放題という破格の性能を誇る。

25歳以下は季節限定で12000円(一般は18000円)

四国島内は特急列車は1時間に1本でも普通列車は1日4往復みたいな区間も存在する。この切符が有ればそのような区間も楽々突破できる。

瀬戸大橋を渡って香川県は坂出駅に着いた。そこでその切符を買い、高松までの15分ほどは「特急しまんと」に乗って移動した。

これからの行程に思いを馳せる最初の列車
新車なのか車内が綺麗
都内でよく乗るあずさ号と同じディスプレイでシンパシーを感じた

高松で本場のうどんを朝食で食べた後、高松から徳島までの「特急うずしお」に乗り徳島方面へ。

普通車でフットレスト付いてるの豪華すぎる
昨夜ホテルで残してしまった酒を朝の11時くらいから飲む、至福

鳴門で夕方まで遊び、徳島へ向かう。

徳島駅から県南部の牟岐というところへ1日1往復の「特急むろと」が出ているらしい。せっかく特急乗り放題なのだからと途中駅の阿南まで乗ることに。

19:33発で19:00前に鳴門から徳島駅に着いたぼくは、駅から徒歩10分ほどのその日のホテルにチェックインし戻ってそれに乗ることにした。
しかし初めて降り立ち土地勘の全くない場所で時間通り行ける保証は全くない。
荷物を置いてGoogleマップを見ながら猛ダッシュでホテルから徳島駅に戻り、汗だくになりながら乗り込むことになんとか成功した。

見た目からして国鉄時代の車両か?
車内も一昔前の雰囲気が漂う

19:30に徳島から出発ということで、通勤ライナー的な側面があるのだろう。サラリーマン然とした人が結構乗っていた。
それでも2両編成の窓際半分が埋まるかどうかという乗車率だったので、地方の鉄道存続の困難さの一端を見た気がした。

徳島で一泊し翌朝の7時前、徳島から県西部の阿波池田まで「特急剣山」に乗る。

朝早かったので道中寝てしまった
阿波池田駅 地方の鉄道接続駅の様相

阿波池田で高知まで「特急南風」に乗車。

大歩危(おおぼけと読むらしい)で車窓から見える渓谷が絶景らしく、車掌がアナウンスしていた
ただうまく写真には残せず

昼前に高知に着き、夕方まで桂浜や高知城などを巡る。
高知から宿毛方面の「特急あしずり」に途中の窪川駅(高知と宿毛の中間くらい)まで乗車する。

高知ゆかりの牧野富太郎氏題材の朝ドラがやっているらしく、コラボラッピング車両
山の中に突然現れた要塞のような施設
化学メーカーの工場らしい
土讃線から唯一海が見える区間と車掌がアナウンスしていた

窪川から愛媛県の宇和島まで予土線が通っている。
しかしその路線は特急もなく、窪川から宇和島まで通しの普通列車が1日4往復のみという四国周遊の上で最大の難所ともいえる区間だった。
ぼくはその路線の窪川17:38発の終電に乗り宇和島へ向かった。

1両の気動車
今まで小海線くらいでしか乗ったことなかった1両編成、四国で乗った普通列車は大概1両だった
車内にはカッパのジオラマ
どういうコンセプトなのだろう

途中県境付近の江川崎駅で30分も停車する。

もはや地方の交通は地元の高校生を乗せるくらいしか役割がないのかもしれない
東京ではみることのできない風景

20:00前に終点の宇和島に到着する。
18:00くらいに高知県内の高校生を乗せ、終点近くで愛媛県内の高校生を乗せていた。この列車の役目は下校の高校生を乗せるというものなのだろう。
それ以外乗客の流動はほとんどなく、乗り通したのはぼくともう1人しかいなかった。

この日は宇和島で宿泊。
翌朝は宇和島駅から途中の伊予市駅まで「特急宇和海」に乗車。

アンパンマンのコラボ車両だった
アナウンスもアンパンマンが「乗ってくれてありがとう!」みたいなこと言ってた
四国ローカルのコーヒー牛乳を飲む

松山まで行かず伊予市で降りたのは、駅の目の前に海が見えることで有名な下灘駅に向かうため。そのエピソードは後日別の記事にて。

下灘と松山で夕方まで過ごし、四国最後に乗ったのは「特急しおかぜ・いしづち」である。しおかぜ号が岡山まで、いしづち号が高松まで行くのだが、途中まで併結し切り離す。

流線型で速そうな見た目

しおかぜ号の方に乗り、瀬戸大橋を渡り岡山県の児島まで戻って四国一周は終了である。

赤線が今回乗車した経路

今回の旅行は路線図の通り、鉄道を使ってできる最大級の四国一周を経験した。
そして個人的に旅行のサブテーマの1つしていたのが「四国の特急列車に乗れるだけ乗る」である。
これについて、都市圏で走っている通勤ライナー以外のものは全種類乗車することができた(時刻表とにらめっこしながら確認しただけなので見逃しこそあるかもしれないが)。

特急を使ったことで各地で観光する時間もある程度は取れて、とても楽しい1人旅になった。
各地での体験はまた別の記事にて。

(余談)
フリー切符を使わなかった場合の運賃の合計→26920円
フリー切符が12000円だったので?とてもお得だった。破格すぎる。

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