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思考力を育む習慣を

 私は通勤に1時間ほどかけて職場へ向かう。かつては不効率だと思っていたけど、ここ数年はスマホで情報収集し自分の考えと重ねてみたり、1日のスケジュールを再度練り直したり重要な「考える時間」として重宝してます。手前味噌ですが、社内での仕事のスピードと生産性は長けている方だと自負してます。

 同じように1時間程の通勤の同僚がいるけど、とても不効率で思慮が浅く思える。計画性がなく行動する為、一つの仕事をするのに右往左往して進捗が遅い。

 「考える事」は時間を重ねると習慣となって、何気ない事も掘り下げて考えれるようになると思う。移動時・休憩・入浴・歯磨きなど、隙間の時間は意識すればたくさんある。

 何気ない事を掘り下げて考える点で、新たな発見をみつける事もある。

 

以前読んだ吉野源三郎の「君たちはどう生きるか」の一説が重なった。

 主人公の少年は、叔父さんに万有引力発見の経緯を通じて一つのシーンから創造を発展すると大きな成果を得る事ができる話をしている。

 ニュートンは林檎の実が落ちた事がきっかけで万有引力の法則を発見した。でも林檎が落ちた事が万有引力と直結した訳ではなく、どんどん林檎の木を高く何万kmと想像し、なぜ林檎の実は落ちて、月は落ちないのか?星や惑星はお互いの引っ張る力があるのではないか?と思考を巡らせて考えたらしい。

まさに何気ない事から発想を飛ばしたレジェンドだと感じた。

 もう一冊紹介。

 渋沢栄一の「論語と算盤」にも通ずる所があると思う。「視・観・察」の所、原文では人を見る時に「ただ漫然と見る」「注意深くよく観る」「相手の気持ちを察しながら見る」で関わり方が大きく変わってくる。と記してあるが。

 私なりの解釈になるが、上記に置き換えて。何気ない場面をみる「視」。それによくよく注意を払う「観」.。そして掘り下げてその本質を考える「察」ともつながるのでは・・・と思う。

 二冊とも、とても面白くて思考を走らせる事ができる本だとおもいます。

 いろいろな事を考えると、それが習慣になり、深く考える事ができ、またそれが新しいモノを創り出せるキッカケになるかもしれません。

 小さな事ですが、長々と書いたこの私の考え方が、偉大な著者の思想とリンクできた発見を1人でワクワクしました。



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