コロナ感染の初期を思い出す

コロナ感染
まだまだ感染が落ち着かない

もうコロナ感染が出始めて…2年?

当初はマスクが手に入らなくて毎日不安があった
その時の職場の状況を今でも思い出す

コロナ感染が話題になり緊急事態宣言が出た最初の年
幸い私の職場では感染者が出ていなく
精神科患者さんでも感染者はいなくて現在も来ている

でも当初は毎日管理職者が会議をして
職場がピリピリしていた
どんどん行動の制限やするべきことが増えていった

・毎日自身の朝、夕の検温と体調報告
・手指の消毒+フェイスシールド着用
・勤務外での行動制限
(美容室禁止・買い物や自身の通院以外禁止、通勤以外の公共交通機関利用禁止)

そしてマスクや防護ガウンが手に入らなくて
患者さんのマスクを布で手作り
防護ガウンはゴミ袋で手作り
防護カーテンもゴミ袋で手作り
(今は物品あります)

これを業務の合間で作る
通常業務+αの作業

そして当院で患者さんから感染者が出た場合
職場から選ばれた職員が泊まり込みで感染者の看護する
もちろん感染者がいなくなり解除になるまで

当時私が選ばれたときは不安だった
感染者が出ていないからそれは今でも無いけど
今も泊まり込む職員に選ばれている

毎日不安で、増える業務をこなすのに精一杯でヘトヘト
でも患者さんには普通に接しないといけない
疲れと慣れない行動にストレスもたまる

フェイスシールドとマスクで耳は切れるし
マスクで顔は荒れるし(一時期顔が真っ赤になり皮がむけた)
手洗いと消毒液で手は荒れるし
何より防護ガウンを着ての入浴介助はサウナ状態で熱中症と脱水を起こすかと思った
(数回めまいを起こしたけど…)

そして家に帰れば家事をする
仕事であった出来事はすべては話せない
家事はすべて私がする

そして旦那に泊まり込む職員に選ばれた事を話した時
「そっちが泊まり込みになったら俺どうするんだ」と言われた
旦那の職場からも私の検温や健康状態の報告をすることになった
世間が言う「医療従事者さんありがとう」のような優しい言葉や思いやりは我が家にはなかった

心も体も疲れて泣く気力もない
泣いたらたぶん頑張れなかったと思う

正直、この時自分が看護師であることに疑問を抱いた
私が看護師として働くのはいけない事なのかな?
毎日毎日、頭の中でグルグル回る疑問だった

でも、今では貴重な経験が出来たと感謝している
看護師で良かったと思っている
もう少し自分に出来ることはないかと考える
今では自分の大切な財産です

次第にコロナ感染にも慣れてきて
業務にも慣れてきて
感染者も落ち着いてきたけど
いまだに当時の状況を思い出す

でも感染者が出ていない当院でこうなら感染者を受け入れている所は?

本当にきついと思う
つらいと思う

友人の職場でコロナ感染者が出て帰宅できず
車で寝泊まりしたといっていた
私は帰れるだけ幸せだったんだ

目に見えないからこそ各自で感染予防をしないといけない
“慣れる”ことなく“もう一度”予防対策を意識していくことが大切

そして看護師や医療従事者を家族に持つ方や友人にいる方は
どうか優しくしてあげてください
言えない苦労やつらさがあります
優しく温かく接してあげてください

そして一日でも早い終息を願います

医療従事者の方が安心して笑顔で働けますように