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映画【ニュー・シネマ・パラダイス】

原題 Nuovo Cinema Paradiso
製作年 1989年
製作国 イタリア・フランス合作
上映時間 124分
映倫区分 PG12

【感想】
この作品はレビューとか書くものではないかなと思いまして、只々感想と思い出話を書いていきます。

今回エンニオ・モリコーネ氏の追悼として劇場で公開していました。亡くなったのは悲しいけど、映画館で見られる嬉しさのあまり仕事終わりにそのまま劇場で見ました。

初めて見たのは15年くらい前だったかと思います。

当時まだVHSが生き残っていて近所のレンタルビデオ屋から借りてきました。
名前はもう知っていたし、映画好きって言うなら見なきゃと誰からだったか言われて見ました。

皆大好きニュー・シネマ・パラダイス。

初めて見たときは正直あまり感動まではしませんでした。
なぜか皆が絶賛するほどの興奮や感動が薄かった気がします。

数年後もう一度見ました。こちらもレンタルで家で見たのですが、もう涙ボロボロ。鼻水グズグズ。笑

この数年で自分こ中の何かが大きく変わったというほど変わったわけではないのですが、多分おそらく、

ひとりで映画館に行くようになったのがあるのかなと今は思います。

私が生まれ育った町は超ど田舎で、映画館がありませんでした。映画館に行くには車で1時間以上走らなきゃ行けません。

なので基本的に映画を見るときは近所の体育館や町民会館みたいな場所に映画がやってきてそれを見ていました。ドラえもんとかゴジラとかモスラとかジブリとか。

高校生ぐらいになって映画館があるところへ通学していましたが映画館は誰かと行くもの。という想いが強かった気がします。

大学で上京しても映画館に行く頻度はあまり高くはなかった気がします。
それでもレンタルがまだまだ元気な時代でしたから映画自体は結構見てました。この辺で1回目を見ました。

就職して引っ越した家の徒歩圏内に映画館があったので仕事終わりとか何かにつけてひとりで行くようになりました。

なんか映画館っていいなと思ってちょうど都内に住んでたので都内の映画館色々行きました。めっちゃ小さいのからド迫力シネコンまで。

そんな中、2回目を見てボロボロと泣きました。

少しは映画に対して見識が広がったのか、少しは大人になって苦味を美味しく感じられたのか、ただ涙もろくなったのか、なんだか全然違う印象で見られた気がしました。

でも多分きっと映画が好きになって、映画館が好きになって、ニュー・シネマ・パラダイスが映画への愛で溢れた作品である事を感じる事ができたのが1番の理由かもしれません。

その後は年1ぐらいで見たくなっては見てるんですが、

今回初めて劇場で見る事ができました。

しかも、今は働いている劇場で。

東京の暮らしに疲れて、田舎にさっさと引っ込んでまさか映画館で働くことになろうとは。

人生不思議なもんで。

映画館で見たニュー・シネマ・パラダイスは格別でした。
相変わらずボロボロ泣けちゃうんだけど、
今までより数倍面白かった気がします。

やっぱり映画館は音楽がたまらなく身に沁みます。

誰かのアルフレードになれるよう今日も頑張ります。

見た事ない方は是非一度。見た事ある方も久しぶりにいかがでしょうか。

また違う角度がでるかもしれませんよ。

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