F1第11戦ハンガリーGP 55周目アロンソとハミルトンのがちバトルに燃えました!

2021年、F1 第11戦ハンガリーグランプリ

F1は数戦まえからスタンドに観客を入れて開催されているようです。

8月1日サーキットは曇り。

スタート数分前に、小雨が降り始めました。

スタート時点で、格チーム雨を予想して、

全車、雨用のインターミディアムタイヤを履いて

スターティンググリッドに並びました。

シグナルがブルーになり、

全車一斉にスタート!

小雨により、濡れた路面の上を、全車、わずか440メートル先の

右コーナーに飛び込んでいきます。

そこで 

メルセデス・ボッタスがマクラーレン•ノリスに追突!

レッドブルホンダの2台を含む数台が、クラッシュ!

深刻な多重事故が起こってしまいました。

コース上にはデブリ(破片)が散乱して、

レースは一旦中断、

赤旗再スタートとなりました。

再スタートはメルセデス・ハミルトンを除く他全ての車が、

乾いてきた路面に対応して、晴れ用タイヤに交換して、

ピットスタートを選択。

ハミルトン一台のみが、インターミディアムタイヤのまま

コースからスタートという異常事態!

雨が降れば、ハミルトンの一人勝ち、

そのまま路面が乾けば、

ハミルトンは、もういちどピットに入って

晴れ用タイヤに交換を余儀なくされます。

はたして、

ハミルトンのギャンブルは外れて、路面は乾き、

王者ハミルトンが、最高尾に沈みました。

ここからドラマが始まりました。

この時点で、

1位、アルピーヌ オコン

2位 アストマーチン ベッテル

3位 フェラーリ サインツ

4位 アルピーヌ アロンソ

5位 アルファタリア 角田

喉から手が出るくらい優勝が欲しい5人が

トップファイブに並びました。

しかし、最後尾に沈んだ

王者メルセデス・ハミルトンは

鬼神のごとき走りで、トップを狙います。

70周で争われるレース、

30周目、角田に追いつきパス。

他車と戦略が違うと思われる角田は、ハミルトンをいかせます。

角田の前で出た、ハミルトンは47周目にして

とうとう4位アロンソに追いつきます。

タイヤ交換をしたハミルトンは、

その時点でトップまで24秒差の5位。

ここから、ハミルトンと、アロンソの怒涛のバトルが始まります。

トップのオコンが1分22秒前後で走る中、

フレッシュタイヤを履いたハミルトンは、

1分18秒台という驚異的なタイム叩き出し、

一周につき2秒以上の追い上げを見せます。

70周で争われるレースは残り18周。

52周の段階で順位は

1位 アルピーヌ オコン

2位 アストマーチン ベッテル

3位フェラーリ サインツ

4位アルピーヌ アロンソ

そして

5位 メルセデス ハミルトン

55週目で

ハミルトンは、

2度のワールドチャンピオンを経験した

4位、フェルナンドアロンソのすぐ後ろに着きます。

しかし、元王者アロンソがそう簡単にいかせるわけがない。

あきらかにマシンで劣る、アロンソは

ハミルトンのレコードラインを巧みにブロックして

ハミルトンを前にいかせません。

ラインを1ミリずれても、たちまちタイヤがグリップをうしなう

サーキット。

超高速で走行するモンスターマシンをあやつる

2人のF1ドライバーは

全てをかけて、リスキーなやりとりをつづけます。

アロンソもなんとか一周はおさえましたが、

バトル2周目、また、おなじコーナーでハミルトンがしかけてきます。

かつて同じチームで戦った因縁の二人

アロンソがここでハミルトンをおさえないと、

初優勝がかかった、チームメイトアルピーヌ オコンの優勝も

危なくなる。

アロンソは、往年の輝きをみせ、

一歩もゆずらず、次の一周もハミルトンを抑えます。

そこから

65周目、ブレーキングミスをしたアロンソを、

コーナーの立ち上がりでハミルトンがオーバーテイクするまで

じつに10周にもわたり

アロンソはハミルトンをおさえ、

オコンが逃げる時間を稼ぎました。

その後、

ハミルトンは、

4位、フェラーリ サインツをかわして

3位に浮上。

首位はかわらず

アルピーヌチーム、オコン

アルピーヌのオコンは初優勝に向けて、

賢明にトップを走ります。

チャンピオンシップのために

一つでもポジジョンをあげたい

ハミルトンは

3度のワールドチャンピオンを経験する

3位、セバスチャン・ベッテルに襲いかかります。

しかしベッテルとて、元ワールドチャンピオン。

簡単には抜かせません。

こくこくと残りの周回数が減っていくなか

レースの残り周回、

早く終われと思うオコン。

まだ終わるなと思うハミルトン。

やがて、ファイナルラップになり、

アルピーヌチームのオコンが逃げ切り、

トップでコントロールラインを通過!

初優勝をつかみました。 

アルピーヌチームにとっても

オコンにとっても初めての優勝でした。

3位までのタイム差は

わずかコンマ8秒

最高に危険で

エキサイティングなレースを

アルピーヌ・オコンが制しました。

その後、ベッテルが失格になり

手負のまま走行をつづけた

チャンピオンシップ戦う

レッドブルホンダ・フェルスタッペンは

9位フィニッシュ

タイヤワンストップ作戦で

完璧にマシンをコントロールした

角田は6位。

最高尾からおいあげた

ハミルトンが2位フィニッシュ

F1第11戦

ハンガリーグランプリ

最高にエキサイティングなレースでした。



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