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ゲンジ物語0615(標本づくり)

葉を食べ水を飲んで生きていたタマくんですが、
やはり虫かごの中では長生きできなかったよう。乾燥して脚が固まってしまう前に、娘が標本にします。

口出し厳禁です

まずは右翅に昆虫針を刺し、台に固定します。図鑑をお手本に、脚や触覚の角度を決めて、まち針で展脚します。もしも脚が取れてしまったら、その時だけは父を呼んでください。ど器用なピンセットさばきで、ボンド補修します。

集中力

あとは、風通しの良いところで乾燥を待つだけ。その間に標本ラベルを作成します。私と娘は、採集地と採集日を記すことにしています。

標本はかわいそうだという人もいます。その一方で、カミキリムシやタマムシなど、幼虫が木の中を食べる昆虫は、果樹や街路樹を管理する人間にとっては害虫と呼ばれます。

去年よりうまくなりました

いつまで付き合ってくれるか分かりませんが、娘が作った標本は、宝物です。これを見るたびに、夏に虫取り網を持って駆け回った彼女のことを、何年たっても思い出します。


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