ゲンジ物語0607(ヤマトタマムシ)
法隆寺の国宝、玉虫厨子には、金メッキした銅板を透かし彫りにし、その下にヤマトタマムシの翅を、螺鈿のような飾りとして使用していたという。その数、4800枚とも。
幼虫は、多くのカミキリムシやクワガタと同じく、広葉樹の木の内部を食べて育つ。2年ほどかけて成長し、梅雨前後に、木に穴を開けて出てくる。
果樹にとっては害虫であるため、畑で見つけた場合は、すぐに捕獲する。
成虫はよく飛び、昼間は木の高いところにいるため捕まえにくい。警戒心も強く、手が届くかどうか、というところまで近づくと、飛ぶか疑死落下をして姿を消す。
産卵のために材木置き場などに降りてきたところを観察するとよい。日を浴びて数匹が乱れ飛ぶところは、くらくらするほど美しい。
成虫は木の葉を食べる。
梅雨の晴れ間に、マンションのベランダに飛んでくることがある。洗濯物についていると、ブローチのよう。このあたりでは激レアではないのだが、それでも見つけると嬉しくなる。
15:50追記
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