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お悩み相談室(平家物語編)

平家物語は二の足を踏んでいました。でもこの記事を読んでちょっと興味が湧いてきました。ワンフレーズ使ってみたいですし😊でも戦いがどうにも苦手なんですけど、それでも読み切れますでしょうか(お悩み相談)

大人 ぷるるさん


読み切らなくていいと思います。まずは、おいしいところだけ、ダイジェストで読むのをおすすめします。その際、何を読むかが問題なのですが、こんなのはどうでしょうか。

古い参考書

古本屋でも、もったいない本舗でも、メルカリでも、Amazonの中古品でも構いません。大学入試用の古文教材は、実にいいです。旺文社の古典解釈シリーズは、今は絶版です。カバー無し、書き込みありなら、たたき売りの値段です。

おすすめポイント

1、教科書に載るような、有名どころだけのダイジェストで読める

タイムリーにアニメでドラゴンボールを見ていたとき、ナメック星のだらだらぐだぐだは本当に悲しかった。
「文法全解平家物語」はちがいます。毎単元、目が離せない。親切に、各単元の始めに「ここまでのあらすじ」、終わりに「要旨」も書いてあります。どこから読んでも、とびきり全開パワーで読むことができます。

2、上段に古文、下段に無骨な現代語訳で、2度おいしい

平家物語の原文(古文)は、声に出すとかっこいいのです。盛り上がる場面で七五調になったり、漢語表現が弾んだり、これは訳本では味わえません。
もちろん、各話の後には参考書らしく、語釈と文法の解説が完備されています。読み飛ばしてもいいのですが、甲冑や武器、馬具の説明はよだれが出ます。

3、各話の終わりに「探求」という形で問題提起される

熊谷次郎直実の心境はどのように変化していくか、順を追って調べてみよ。

165頁、敦盛の最期

読み直さざるを得ません。そして、筆者の熱い解説が胸に染みます。探求、Thank youです。

4、コラムや参考、付録など、情報量がすごい

年表や平氏の系図、地図があり、これが300円足らずで買えるなんて、ホント、誰にもナイショですよ…。

ぷるるさんが苦手な戦いですが、これは避けられません。が、戦いの決着は一瞬です。どうして戦わなくてはならないのかと迷う心、戦いの作法のすがすがしさ、甲冑や装束の華やかさ、など、見どころは多いです。

ぜひとも平家を手にとって、私と一緒に輪ゴム琵琶をかき鳴らしましょう!び、びょ〜ん



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