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本気で終活を始めることにした #1

56歳 女 未婚独身 ひとりっ子
母は認知症で特養に 私のことはもうわからない
父は老健で頭は元気だが入退院を繰り返す

この夏に愛犬が急逝した。
3歳で保護団体から引き取って、おとなの同居の距離感で8年過ごした。
いなくなって、ふたり暮らしだったと気づいた。

コロナが猛威を奮い、罹患したら死ぬかもしれない、
そうみんなが思っていた時期があった。
私が罹患して隔離されたら、残される愛犬をどうする?
そのまま死んでしまったら、この子のことをどうしよう。

コロナじゃなくても突然死の可能性はあるのに、
それまで真剣に具体的に考えたことが無かった。
”いつか”準備しなくちゃ・・・その程度だったのだ。

信託銀行の「ペット信託」の話を聞きに行ったり、
保険会社勤務の友人や弁護士の知人に相談したりしたが、
そうこうしている間にコロナも落ち着き、
具体化することなく”いつか”のための活動は中断された。
そう。
”いつか”ちゃんと準備する、と決意だけはして。
情報収集のアンテナは立てていたけれど、ペンディング状態となった。

愛犬が急に調子を崩したのは7月だった。
8月には寝たきりになり、私は仕事を調整し、
24時間看護体制で一緒の時間を過ごした。
3週間でふっと虹の橋を渡ってしまった。

悲しさの中で、愛犬を残して逝ってしまうかもしれない、
という不安は無くなり、さらに”いつか”のための終活は遠のいた。
ように思っていた。

涙にくれ、看護体制を勝手に維持したまま引きこもっていた9月。
ごろごろ寝ころびながら、ふと、左胸の違和感に気づいた。
触ってみるとごろごろするものがある。
健康診断を2週間後に予定していたが、今年は女性検診が無い年だ。
ふっと、検査に行った方が良い気がして、すぐに予約を入れ、
9月22日に検査初診、疑いがあるということで精密検査を重ねて、
10月13日(月)乳がんが確定した。

”いつか”がやってきた。
終活はじめよう。

これからその想いや迷いや模索っぷりを、
闘病生活もあわせて記録に残していく。
私ほどのおひとりさまフルコンプはそうそういないかもだけれど、
誰かのお役に立つかもしれない。

56歳ひとりぼっちゼロ終活。
始めます。



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