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太平洋岸自転車道を走ってみた話。 #11

11日目

台風が迫ってきてる、どうしよう。
とりあえず今日何としてでもフェリーに乗ろう。
フェリーが運行しなくなったら終わり。

浜松も豊橋も鳥羽も、何もしないでとにかく進む。


迫り来るフェリー、かっけぇ

フェリー乗り場までは、意外とあっさり着いた。
出たのが5時ごろで、着いたのが10時ごろ。
いい感じです。

フェリー乗り場で、自転車は畳むかそのまま乗せるか聞かれたので、畳むことにした。時間に余裕もあるので、こういうところで節約していかないと。

輪行の準備をする。
今日は、うまく袋に収められた。素晴らしい。
チケットを購入し、乗り場に向かう。

早くスタンバイし過ぎて、もうちょっと下がるように言われた。
降りてくる人のことを全く考えていなかった。

船が近づいてくる。
めちゃくちゃでかい。
車の扉が開いて、どんどん車が船から降りてくる。
いつまでもみていられるな。

車も人も出きったので、自転車を担いで乗る。
階段を上がるのが辛い。

なんとか上がりきって、自転車を置く場所を探す。
机が地味に邪魔で置きにくい。
申し訳ないが、優先座席のところに置かせてもらった。

後から車椅子の方たちが来られて、譲った方がいいか迷っていたが、別の場所を見つけたらしく移動していった。
申し訳ない。

岸から離れ、出航した途端、すぐに寝てしまった。
疲れてるんやな。
そして着くまで起きなかった。
完全なる爆睡。
もっと寝ていたかった。

台風も来ているし、揺れて酔うかと思ったが、そんなことを感じるまでもなく寝ることができた。


茶漬けにしたって美味いんじゃ

丁度昼時になったので昼食を取る。
フェリー降り場の食堂で、鯛茶漬けを食べた。
おかきを乗せて食べるのが良かった。
優しい味。

そして、今日の宿の場所を勘違いしていたことに気がついた。
本当は鳥羽から3駅ほど北に上がる宿にしたつもりだったが、志摩の方の宿だった。

予定通り電車で行くか…?
でも、本来走るはずの道だし、一回また戻ろうか。
それはそれで面倒だな。

悩んでいたが、なんだそうか、まだ時間もあることだし、宿まで自転車で行けば良いのだ。
疲れているからか、その考えに及ばなかった。

今日の自転車は終わりの気持ちでいたので、若干足が重いが仕方ない。
気持ちを切り替えて頑張ろう。

調べると、距離は30kmほど。
全然いける。

暑い中、自転車を組み立て、出発した。
音楽を聴いていた。
ヤバイTシャツ屋さんの「寿命で死ぬまで」が流れてきた。
この曲はいつも、泣いてしまう。

その後、走りながら、かなり前の落ち込んだツーリングのことを考えていた。
それ以来ツーリングに行きたくなくて、断り続けている。

断る理由、行きたく無い理由を自分なりに考えていたら、また涙が出てきた。
あぁ、情緒ぶっ壊れシーズンがまた来た。
泣くほど嫌なら行かんでよし。
楽しい旅で暗いこと考えるのはよそう。

そんなこんなで、宿まで着いた。暑かった。
コンビニを見つけると、ついアイスや炭酸を買いたくなるが、昨日学習したスポーツドリンクという最適解を今日もならって買っていた。

これを飲んでいれば、頑張れるという気持ちになる。
積極的に飲んでいこう。

秘密基地っぽくていい


今日の宿は、2段ベッドがデスクにドッキングしてあるタイプの部屋で、秘密基地っぽくて面白かった。

2段ベッド久しぶり

夜ご飯は宿の下のカッフェで。

うまぴー


ではまた。